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長洲・南丫島——フェリー30分で辿り着く、香港のもうひとつの時間

香港の離島(長洲島・南丫島)のスローライフを解説。フェリーのアクセスと費用、島の雰囲気と生活環境、移住する在住外国人の実態、週末日帰りの楽しみ方まで。

2026-05-07
長洲島南丫島離島スローライフフェリー

この記事の日本円換算は、1HKD≒20円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(HKD)の金額を基準にしてください。

香港島のセントラル(中環)からフェリーに乗って30〜40分。到着した先には、車が走っていない。高層ビルもない。コンビニすら限られている。長洲島(チョンジャウ)と南丫島(ラマ島)は、「ここも香港なのか」と疑いたくなる場所です。

離島へのアクセス

出発地所要時間片道料金
長洲島セントラル5号ピア35〜55分HKD 14〜28(約280〜560円)
南丫島(榕樹灣)セントラル4号ピア25〜35分HKD 15〜23(約300〜460円)

高速フェリーと普通フェリーがあり、料金と所要時間が異なります。週末や祝日は料金が若干上がります。オクトパスカード(八達通)で乗船可能。

長洲島の暮らし

長洲島は面積約2.5平方キロメートルの小さな島に約2万人が住んでいます。自動車は進入禁止で、移動手段は徒歩か自転車。

島内には市場、小さなスーパー、レストラン、銀行、学校、診療所があり、日常生活の最低限は島内で完結します。ただし、大きな病院はなく、急患はフェリーで本土に搬送されます。

名物は「魚蛋(フィッシュボール)」と「芒果糯米糍(マンゴーもち)」。毎年旧暦4月に行われる「太平清醮(饅頭祭り)」は、高さ14メートルの饅頭タワーを住民が登るユネスコ無形文化遺産で、この時期は観光客で溢れます。

南丫島(ラマ島)の暮らし

南丫島は長洲島より大きく(面積約13.5平方キロメートル)、約6,000人が住んでいます。外国人居住者の比率が高いのが特徴で、特にヨーロッパ系の在住者が多い。

メインの集落は榕樹灣(ヨンシューワン)と索罟灣(ソックワン)の2つ。榕樹灣には外国人向けのカフェ、バー、レストランが並び、小さな「異国の村」のような雰囲気があります。

島を横断するハイキングトレイル(所要2〜3時間)は香港在住者の定番週末アクティビティです。

島に住む選択

一部の在住外国人は実際に離島に居住しています。家賃は本土より安い場合があり、南丫島の場合、1ベッドルームでHKD 6,000〜12,000(約120,000〜240,000円)程度。香港島の半額近いケースもあります。

ただし、トレードオフは明確です。

  • 通勤: フェリーの最終便は23:00〜0:00頃。それを逃すと翌朝まで帰れない
  • 買い物: 大型スーパーやショッピングモールはない。重い荷物はフェリーで運ぶ
  • 医療: 急患対応が限定的。持病がある場合は慎重に検討が必要
  • 天候: 台風シグナル8が出るとフェリーが全面運休。島に閉じ込められる

週末の日帰りプラン

住むのは難しくても、週末の日帰りには最適な場所です。

長洲島: セントラルから朝のフェリー→島内散策→海鮮レストランでランチ→ビーチ→夕方のフェリーで戻る。1人HKD 200〜400(約4,000〜8,000円)で丸一日楽しめます。

南丫島: 榕樹灣から索罟灣へのハイキング(約7km、2〜3時間)→索罟灣で海鮮→フェリーでアバディーンへ戻る。

香港の速度に疲れたとき、フェリーで30分走れば別の時間が流れている。この距離感は、東京で言えば「都心から伊豆大島に日帰りする」感覚に近いかもしれません。ただし、香港の離島はもっと近い。

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