Kaigaijin
海外在住日本人のメディア
移住前チェックリスト

香港へのペット持ち込み——検疫・費用・手続きの完全ガイド

日本から香港へ犬・猫を連れて行く際の検疫手続き、必要書類、費用、到着後の動物病院選びまでステップ別に解説。AFCD(漁農自然護理署)の規定に基づく2026年最新情報。

2026-05-30
ペット検疫引っ越し

この記事の日本円換算は、1HKD≒20円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(HKD)の金額を基準にしてください。

香港はペットの輸入に対して比較的寛容な地域だ。日本からの犬・猫の場合、条件を満たせば検疫隔離なし(検疫免除)で入境できる。ただし、書類の準備は渡航の4〜6ヶ月前から始める必要がある。

必要な手続き一覧

ステップ時期内容費用目安
1. マイクロチップ装着6ヶ月前ISO 11784/11785準拠のチップ¥3,000〜5,000
2. 狂犬病ワクチン接種5ヶ月前マイクロチップ装着後に接種¥3,000〜5,000
3. 抗体検査(FAVN)4ヶ月前指定機関で血清検査。結果に30日以上要¥13,000〜15,000
4. 香港AFCD輸入許可申請2ヶ月前オンラインで申請可能HKD 432(約8,640円)
5. 日本の輸出検疫証明書出発7日前動物検疫所で取得無料
6. 到着時の検査到着当日香港空港で書類・健康チェック

検疫隔離の条件

日本はAFCD(漁農自然護理署)のグループ1(狂犬病清浄国)に分類されている。以下の条件を全て満たせば、到着後の隔離は不要。

  • マイクロチップが装着済みであること
  • 有効な狂犬病ワクチン接種証明があること
  • FAVN(蛍光抗体ウイルス中和試験)で0.5 IU/ml以上の抗体価が確認されていること
  • AFCD発行の輸入許可証を所持していること
  • 出発前7日以内に取得した輸出検疫証明書を所持していること

条件を1つでも満たさない場合、最大4ヶ月の隔離が科される可能性がある。

航空会社の対応

ペットの機内持ち込み(キャビン)に対応している航空会社は限られる。日本-香港路線では、キャセイパシフィック航空が受託手荷物(貨物室)でのペット輸送に対応している。料金は片道HKD 2,000〜5,000(約40,000〜100,000円)で、サイズ・重量によって変動する。

ペット輸送専門業者に依頼する場合、総額HKD 10,000〜25,000(約200,000〜500,000円)が相場。書類手続きの代行、空港での受け渡し、到着後の通関までワンストップで対応してくれる。

香港到着後のペット生活

香港のマンションはペット可(with deposit)の物件が限られる。不動産エージェントに事前に「ペット可」を条件として伝えておくことが必須だ。敷金が1ヶ月分追加されるケースが多い。

動物病院は各エリアにあり、日本語対応のところも数軒ある。一般的な診察料はHKD 300〜600(約6,000〜12,000円)、ワクチン接種はHKD 500〜800(約10,000〜16,000円)程度。

公園でのリード着用は義務だが、犬を散歩させている人は多い。MTR(地下鉄)にはペットを連れて乗車できない(補助犬を除く)。

最も注意すべきポイント

FAVN検査の結果が出るまでに1ヶ月以上かかる。この待機時間を見落として渡航直前に慌てるケースが多い。渡航が決まった時点で、まずかかりつけの動物病院にスケジュールを相談するのが最善だ。

コメント

読み込み中...