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香港の賃貸契約で印紙税を払うのは誰か——テナント向け契約・費用ステップガイド

香港で賃貸物件を借りる際の印紙税(Stamp Duty)、敷金、仲介手数料の仕組みをステップごとに解説。テナントの負担額と交渉のポイントをまとめました。

2026-05-31
賃貸印紙税契約敷金仲介手数料

この記事の日本円換算は、1HKD≒20円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(HKD)の金額を基準にしてください。

香港で賃貸物件を契約するとき、日本にない費用が発生する。印紙税(Stamp Duty)だ。賃貸契約書に貼る印紙の代金で、法律上は大家とテナントの折半だが、実態はテナントが全額負担するケースが多い。

知らずに契約すると、初期費用が想定より数千〜数万HKD膨らむ。

賃貸契約の初期費用一覧

費用項目金額目安備考
敷金(Deposit)月額家賃の2ヶ月分退去時に返還(原状回復費用を差し引き)
前家賃1ヶ月分初月の家賃
仲介手数料月額家賃の0.5ヶ月分テナント側。大家側も0.5ヶ月
印紙税年間家賃の0.25〜1%契約期間による(後述)

例: 月額家賃20,000HKD(約400,000円)の物件で2年契約の場合。

  • 敷金: 40,000HKD
  • 前家賃: 20,000HKD
  • 仲介手数料: 10,000HKD
  • 印紙税: 約1,200HKD(年間家賃240,000HKDの0.5%)

合計: 約71,200HKD(約1,424,000円)。日本の感覚では家賃の約3.5ヶ月分だが、印紙税分が上乗せされる。

印紙税の計算

Step 1: 契約期間を確認 印紙税率は契約期間で変わる。

契約期間税率(年間家賃に対して)
1年未満0.25%
1年〜3年0.5%
3年超1%

Step 2: 年間家賃を算出 月額家賃 x 12ヶ月。管理費(Management Fee)が別請求の場合は含まない。

Step 3: 税額を計算 年間家賃 x 税率。少額に見えるが、高額物件では無視できない金額になる。月額50,000HKDの物件で2年契約なら、印紙税は3,000HKD(約60,000円)。

Step 4: 印紙税務局(Inland Revenue Department)で納付 契約締結から30日以内に納付する義務がある。期限を過ぎるとペナルティが加算される。

印紙税を払わないとどうなるか

未納の契約書は法的に無効ではないが、裁判所で証拠として採用されない。つまり家賃滞納や敷金返還のトラブルが起きた際に、テナントは自分の権利を法的に主張できなくなる。

「大家が払ってくれると言った」は口約束では通用しない。印紙税の領収書(Receipt of Stamp Duty)は必ず自分の手元に保管すること。

交渉のポイント

  • 印紙税の折半を書面で合意する: 法律上は折半が原則。契約書の特記事項に明記させることが可能
  • 仲介手数料の値引き: 市況が悪い(空室率が高い)時期は、0.5ヶ月→0.25ヶ月に値引きされることがある
  • 敷金の月数: 新しいビルや人気エリアでは3ヶ月を要求されることもある。交渉の余地はあるが、大家の立場が強い市場では難しい

退去時の注意

敷金は退去後1ヶ月以内に返還されるのが一般的だが、原状回復費用として数千〜数万HKDが差し引かれることがある。入居時にCondition Report(物件状態記録)を写真付きで作成し、大家と共有しておくと、退去時の争いを防げる。

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