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ビザ・在留資格

香港のビザ・在留資格——GEP・QMAS・TTPS・永久居住権の条件と申請フロー

香港の就労ビザ(GEP)、優秀人材入境計画(QMAS)、Top Talent Pass Scheme(TTPS)、家族随伴ビザ、7年居住後の永久居住権(HKPR)の条件と申請フローを解説。

2026-04-05
ビザGEPQMASTTPS永久居住権HKPR就労ビザ

この記事の日本円換算は、1HKD≒20円で計算しています(2026年3月時点)。為替は変動するので、現地通貨(HKD)の金額を基準にしてください。

香港のビザ制度は「雇用主スポンサー型(GEP)」と「個人申請型(QMAS・TTPS)」で大きく分かれる。

会社赴任なら GEP がほぼ唯一の選択肢。自分のスキルを武器に香港で働きたいなら QMAS または TTPS という道がある。2022年に新設されたTTPSは年収要件が明確で、高所得の専門職には申請しやすい制度になっている。


一般就業政策(GEP: General Employment Policy)

最も一般的な就労ビザ。雇用主が申請スポンサーとなる。

要件

条件内容
学歴学士号以上(ただし職種に関連した優れた技術・経験があれば代替可)
採用職種香港の地元市場で適切な人材が見つからないポジション
給与水準申請時点の市場水準と同等以上
スポンサー香港の雇用主が必要

「香港の地元人材では埋められない」という理由を入境事務処に示すことが求められる。専門職・管理職・技術職が主な対象。

申請の流れ

  1. 雇用主が申請書類を準備し、入境事務処に申請
  2. 書類審査(4〜8週間程度)
  3. 承認後、申請者が在日香港総領事館(または入境事務処)でビザを受け取る
  4. 香港入境後、HKIDを申請(入境後180日以内)

有効期間・更新

初回は通常1〜3年。更新は雇用継続中であれば可能。更新のたびに入境事務処への届出が必要。

雇用主が変わる場合(転職)は、新しいスポンサーによる再申請が必要。


優秀人材入境計画(QMAS: Quality Migrant Admission Scheme)

雇用確定なしに申請できる、スキルベースのポイント制ビザ。

特徴

  • 事前の雇用確保が不要
  • 2つのスキームから選択:
    • 一般ポイントテスト: 年齢・学歴・職歴・語学力・家族関係に基づくポイント制
    • 成就ポイントテスト: 特定分野での卓越した実績(受賞歴・著名な経歴等)

一般ポイントテストの主な評価項目(参考)

項目最大ポイント
年齢(18〜39歳が有利)30
学歴70
職歴55
語学力(英語・中国語)20
家族関係(香港居住の近親族)5
合計最大 225

毎回の募集枠(割り当て)があり、累積ポイントの高い申請者から優先される。最近の合格ラインは毎回変動するため、最新の状況は入境事務処の公式サイトで確認する。


Top Talent Pass Scheme(TTPS)

2022年末に導入された高度人材向けの新制度。

対象者(いずれかを満たす)

カテゴリ条件
カテゴリ A直近1年間の年収が HKD 2,500,000(約5,000万円)以上
カテゴリ B世界トップ100大学(入境事務処の指定リスト)の学位取得者 + 直近5年間で3年以上の職務経験
カテゴリ C世界トップ100大学の学位取得者(職務経験なし・または3年未満)。枠数制限あり

**年収 HKD 2,500,000(約5,000万円)**というカテゴリAの要件は、金融・IT・コンサル等で高報酬の日本人専門職には現実的なラインにある。

特徴

  • QMAS同様、雇用確定なしに申請可能
  • 有効期間は最初の2年間。在香港後はGEPまたは他ビザに切り替えることも可
  • カテゴリBの世界トップ100大学リストには東京大学・京都大学・大阪大学等の日本の大学が含まれる

家族随伴ビザ(Dependant Visa)

GEP・QMAS・TTPSビザ保有者の配偶者・未成年の子どもは、Dependant Visaで帯同できる。

特徴内容
就労就労許可が必要(依存ビザのみでは就労不可)
申請主保有者のビザ申請と同時、または後から申請可能
有効期間主保有者のビザと連動

配偶者が香港で就労したい場合は、Dependant Visaとは別に就労許可(employment permission)の申請が必要。


永久居住権(HKPR: Hong Kong Permanent Resident)

要件

条件内容
在香港年数7年以上の合法的かつ継続的な居住
香港との繋がり香港が主な居住地であること
品行要件犯罪歴なし

「継続的な居住」の解釈には注意が必要。長期の香港外不在(年間の大部分を香港以外で過ごす等)があると、継続性が認められない場合がある。

取得後の権利

  • 香港にビザなしで出入国可能
  • 選挙権・被選挙権
  • ロールバックなし(一度取得すれば在住期間に関わらず維持できる)

よくある疑問

Q: TTPS取得後、すぐに働ける?

取得直後は就労許可が付いていないことがある。雇用が確定した後に雇用主を通じて就労許可を申請するか、GEPに切り替える。最新の制度運用は入境事務処に確認する。

Q: 日本語対応の申請サポートはある?

香港には日本語対応の移民弁護士・ビザコンサルタントが複数ある。初めての申請では専門家を使うと書類不備のリスクを減らせる。


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