香港のビザ・在留資格——GEP・QMAS・TTPS・永久居住権の条件と申請フロー
香港の就労ビザ(GEP)、優秀人材入境計画(QMAS)、Top Talent Pass Scheme(TTPS)、家族随伴ビザ、7年居住後の永久居住権(HKPR)の条件と申請フローを解説。
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香港のビザ制度は「雇用主スポンサー型(GEP)」と「個人申請型(QMAS・TTPS)」で大きく分かれる。
会社赴任なら GEP がほぼ唯一の選択肢。自分のスキルを武器に香港で働きたいなら QMAS または TTPS という道がある。2022年に新設されたTTPSは年収要件が明確で、高所得の専門職には申請しやすい制度になっている。
一般就業政策(GEP: General Employment Policy)
最も一般的な就労ビザ。雇用主が申請スポンサーとなる。
要件
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 学歴 | 学士号以上(ただし職種に関連した優れた技術・経験があれば代替可) |
| 採用職種 | 香港の地元市場で適切な人材が見つからないポジション |
| 給与水準 | 申請時点の市場水準と同等以上 |
| スポンサー | 香港の雇用主が必要 |
「香港の地元人材では埋められない」という理由を入境事務処に示すことが求められる。専門職・管理職・技術職が主な対象。
申請の流れ
- 雇用主が申請書類を準備し、入境事務処に申請
- 書類審査(4〜8週間程度)
- 承認後、申請者が在日香港総領事館(または入境事務処)でビザを受け取る
- 香港入境後、HKIDを申請(入境後180日以内)
有効期間・更新
初回は通常1〜3年。更新は雇用継続中であれば可能。更新のたびに入境事務処への届出が必要。
雇用主が変わる場合(転職)は、新しいスポンサーによる再申請が必要。
優秀人材入境計画(QMAS: Quality Migrant Admission Scheme)
雇用確定なしに申請できる、スキルベースのポイント制ビザ。
特徴
- 事前の雇用確保が不要
- 2つのスキームから選択:
- 一般ポイントテスト: 年齢・学歴・職歴・語学力・家族関係に基づくポイント制
- 成就ポイントテスト: 特定分野での卓越した実績(受賞歴・著名な経歴等)
一般ポイントテストの主な評価項目(参考)
| 項目 | 最大ポイント |
|---|---|
| 年齢(18〜39歳が有利) | 30 |
| 学歴 | 70 |
| 職歴 | 55 |
| 語学力(英語・中国語) | 20 |
| 家族関係(香港居住の近親族) | 5 |
| 合計 | 最大 225 |
毎回の募集枠(割り当て)があり、累積ポイントの高い申請者から優先される。最近の合格ラインは毎回変動するため、最新の状況は入境事務処の公式サイトで確認する。
Top Talent Pass Scheme(TTPS)
2022年末に導入された高度人材向けの新制度。
対象者(いずれかを満たす)
| カテゴリ | 条件 |
|---|---|
| カテゴリ A | 直近1年間の年収が HKD 2,500,000(約5,000万円)以上 |
| カテゴリ B | 世界トップ100大学(入境事務処の指定リスト)の学位取得者 + 直近5年間で3年以上の職務経験 |
| カテゴリ C | 世界トップ100大学の学位取得者(職務経験なし・または3年未満)。枠数制限あり |
**年収 HKD 2,500,000(約5,000万円)**というカテゴリAの要件は、金融・IT・コンサル等で高報酬の日本人専門職には現実的なラインにある。
特徴
- QMAS同様、雇用確定なしに申請可能
- 有効期間は最初の2年間。在香港後はGEPまたは他ビザに切り替えることも可
- カテゴリBの世界トップ100大学リストには東京大学・京都大学・大阪大学等の日本の大学が含まれる
家族随伴ビザ(Dependant Visa)
GEP・QMAS・TTPSビザ保有者の配偶者・未成年の子どもは、Dependant Visaで帯同できる。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 就労 | 就労許可が必要(依存ビザのみでは就労不可) |
| 申請 | 主保有者のビザ申請と同時、または後から申請可能 |
| 有効期間 | 主保有者のビザと連動 |
配偶者が香港で就労したい場合は、Dependant Visaとは別に就労許可(employment permission)の申請が必要。
永久居住権(HKPR: Hong Kong Permanent Resident)
要件
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 在香港年数 | 7年以上の合法的かつ継続的な居住 |
| 香港との繋がり | 香港が主な居住地であること |
| 品行要件 | 犯罪歴なし |
「継続的な居住」の解釈には注意が必要。長期の香港外不在(年間の大部分を香港以外で過ごす等)があると、継続性が認められない場合がある。
取得後の権利
- 香港にビザなしで出入国可能
- 選挙権・被選挙権
- ロールバックなし(一度取得すれば在住期間に関わらず維持できる)
よくある疑問
Q: TTPS取得後、すぐに働ける?
取得直後は就労許可が付いていないことがある。雇用が確定した後に雇用主を通じて就労許可を申請するか、GEPに切り替える。最新の制度運用は入境事務処に確認する。
Q: 日本語対応の申請サポートはある?
香港には日本語対応の移民弁護士・ビザコンサルタントが複数ある。初めての申請では専門家を使うと書類不備のリスクを減らせる。
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