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香港の住居・賃貸ガイド——世界一の家賃、30㎡で月30万円が「普通」の街で部屋を探す

香港で部屋を探すときに知っておきたいエリア別家賃相場・物件タイプ・契約条件を解説。紅磡・太古・ミッドレベル等の日本人向けエリア情報、日本語対応の不動産会社情報まで。

2026-04-05
家賃相場紅磡太古賃貸契約エリアsq.ft.

この記事の日本円換算は、1HKD≒20円で計算しています(2026年3月時点)。為替は変動するので、現地通貨(HKD)の金額を基準にしてください。

香港の家賃は世界トップクラス。30㎡のワンルームで月30万円は珍しくない。

東京が高いと思っていた人は、香港で物件サイトを開いた瞬間に感覚が変わると思う。面積はsq.ft.(平方フィート)表記で、400 sq.ft.(約37㎡)の物件が月額HKD 20,000〜30,000。日本円で40万〜60万円。これが「中程度」の価格帯。

ただし、エリアと物件タイプを選べば、駐在員でなくても住める選択肢はある。紅磡(ホンハム)なら1-2BRがHKD 17,500〜(約35万円〜)。香港島にこだわらなければ、だいぶ変わる。

エリア別ガイド——3つの地域で家賃も雰囲気も全く違う

香港は大きく「香港島」「九龍」「新界」の3エリアに分かれる。金融の中心は香港島、生活のコスパが良いのは九龍、広さを求めるなら新界。それぞれの日本人向けエリアを見ていく。

香港島——金融街に近い。その分、家賃も高い

太古(タイクー)——日系スーパーが揃う日本人定番エリア

MTR太古駅周辺。APITA(日系スーパー)やイオンがあり、日本の食材が手に入りやすい。日本人居住者が多く、日本人コミュニティが形成されている。

間取り家賃目安(HKD/月)日本円換算(目安)
1-2BR24,000〜29,50048万〜59万円
3BR24,000〜29,50048万〜59万円

日本の食材・日用品の調達に困らないのが最大のメリット。初めての香港生活で安心感を重視するなら有力な選択肢。

北角(ノースポイント)——太古に隣接、少し広めの物件が見つかる

太古の隣。同じ東区エリアで、トラム(路面電車)が通り中環(セントラル)方面へのアクセスも良い。

間取り家賃目安(HKD/月)日本円換算(目安)
1-2BR24,000〜34,50048万〜69万円
3BR35,000〜53,00070万〜106万円

太古より物件の選択肢が広い。3BRの上限は高めだが、その分広い物件が見つかる可能性がある。

ミッドレベル——セントラル直結の高級住宅地

中環(セントラル)の上に広がる山の中腹の住宅地。世界最長の屋外エスカレーターで金融街と直結。駐在員の中でも管理職クラスが住むエリア。

間取り家賃目安(HKD/月)日本円換算(目安)
1-2BR45,000〜90万円〜
3BR40,000〜70,00080万〜140万円

会社の住宅手当が相当厚くないと個人では手が出しにくい。ただし「セントラルまで歩ける」立地は香港で大きなアドバンテージ。

九龍——日本人が増えている。コスパで選ぶならここ

紅磡(ホンハム)——今、日本人が最も多いエリア

九龍の東側。黄埔花園(Whampoa Garden)は大規模マンション群で、スーパー・レストラン・クリニックが敷地内に揃う「街の中の街」。ここに日本人コミュニティが形成されている。

間取り家賃目安(HKD/月)日本円換算(目安)
1-2BR17,500〜24,50035万〜49万円
3BR27,000〜50,00054万〜100万円

香港の中では比較的リーズナブルで、日本人居住者も多い。MTR紅磡駅から尖沙咀へ1駅、中環へも数駅。通勤・生活のバランスが良く、今最も日本人に選ばれているエリア。

尖沙咀(チムサーチョイ)——九龍の中心、単身向け

九龍の商業・観光の中心地。百貨店、ホテル、レストランが密集。ビクトリア・ハーバー沿いの夜景が有名。

間取り家賃目安(HKD/月)日本円換算(目安)
1-2BR23,000〜40,00046万〜80万円

単身者向けの物件が多い。ファミリー向けの3BRは物件数が少ない。利便性は香港で最高レベルだが、観光客が多いエリアでもあるので「静かに暮らしたい」人にはやや向かない。

九龍駅——空港アクセス最強

MTR九龍駅はエアポートエクスプレスの停車駅。空港まで約20分。出張が多いビジネスパーソンに人気。ICC(国際商業センター)が隣接する再開発エリア。

間取り家賃目安(HKD/月)日本円換算(目安)
1-2BR31,000〜40,00062万〜80万円
3BR43,000〜64,00086万〜128万円

比較的新しいマンションが多く、設備面では香港トップクラス。ただし家賃もそれ相応。

新界——広さと家賃を両立するならここ

沙田(シャティン)——日本人学校に便利

新界の中心的な住宅エリア。大型ショッピングモール「新城市広場(New Town Plaza)」があり、日常の買い物に困らない。香港日本人学校(大埔校)への通学に便利なため、家族帯同の駐在員に選ばれている。

間取り家賃目安(HKD/月)日本円換算(目安)
1-2BR20,000〜23,50040万〜47万円
3BR32,000〜38,00064万〜76万円

香港島・九龍に比べると家賃が抑えられる。MTRで市内中心部まで30〜40分程度。

愉景湾(ディスカバリーベイ)——車のない島暮らし

ランタオ島にあるリゾート風の住宅地。車両乗入れ禁止で、移動はゴルフカートや徒歩。子育て環境の良さから外国人家族に人気がある。中環までフェリーで約25分。

間取り家賃目安(HKD/月)日本円換算(目安)
2-3BR18,000〜40,00036万〜80万円

独特の生活環境で好みが分かれる。MTR駅がないのでフェリーかバスが主な交通手段。フェリーの時間に縛られる生活を許容できるかどうかが判断基準になる。

物件タイプ——3つの選択肢

マンション(最も一般的)

香港の住居の大半は高層マンション。30〜50階建ても普通にある。管理人・セキュリティ付きの物件が多く、共用施設(プール・ジム等)がある物件もある。

サービスアパートメント

家具・家電付き、定期清掃サービス込み。赴任直後の仮住まいや短期滞在に使われることが多い。家賃は通常のマンションの1.3〜1.5倍程度。

ヴィレッジハウス(新界のみ)

新界エリアに点在する低層住宅。原居民(先住民)に建築が認められた3階建ての住居で、家賃はHKD 15,000〜40,000(約30万〜80万円)。広さの割に安いが、立地は不便なことが多い。

賃貸契約——礼金なし、ただし最初の1年は解約できない

項目内容
標準契約期間2年
保証金2ヶ月分
礼金なし
仲介手数料0.5〜1ヶ月分
印紙税年額賃料の0.5%(貸主・借主折半)

初期費用は「保証金2ヶ月+仲介手数料0.5〜1ヶ月+初月家賃+印紙税」で、合計約3.5〜4ヶ月分。

注意点は最初の1年は中途解約ができないこと。2年契約のうち、前半1年にはbreak clause(中途解約条項)が入らないのが香港の慣習。急な帰任の可能性がある場合は、契約前にこの点を交渉しておく方が良い。

面積はsq.ft.表記

香港の不動産は面積をsq.ft.(平方フィート)で表示する。㎡に慣れている日本人は最初に換算を覚えておくと楽。

sq.ft.日本の間取り感覚
300約28ワンルーム
400約371LDK
500約462LDK
700約653LDK

2013年以降、香港では「実用面積(saleable area)」での表示が義務化された。これは日本の専有面積に近い概念で、共用部分を含まない。

日本語対応の不動産会社

日本の大手不動産会社が香港に進出している。日本語で物件探し・内覧・契約が可能。

  • エイブル香港 — 日本のエイブルの香港法人。日本語で物件探し・契約が可能
  • スターツ香港 — 日本のスターツグループ。法人契約に強い。TEL: +852-2836-0760
  • コネクス不動産 — 香港の日本人向け不動産仲介
  • 三宝不動産 — 香港の日本人向け不動産仲介

広東語・英語での物件探しや契約交渉に不安がある場合は、日本語対応の会社を通すのが確実。法人契約の場合は日系の不動産会社の方が手続きがスムーズに進むことが多い。

まとめ——家賃は高い。でもエリアの選び方で差がつく

香港の住居事情は、一言で言えば「高い・狭い・でも利便性は世界トップ」。

  1. 紅磡(ホンハム)がコスパ最強 — 1-2BRがHKD 17,500〜(約35万円〜)。日本人コミュニティもあり、今最も日本人に選ばれているエリア
  2. 家族帯同なら沙田(シャティン) — 日本人学校に便利で、香港島・九龍より家賃が抑えられる。3BRでHKD 32,000〜38,000(約64万〜76万円)
  3. sq.ft.を㎡に換算する癖をつける — 400 sq.ft.≒37㎡。香港では「広い部屋」の基準が日本と全く違うので、面積の数字に慣れるのが先

会社の住宅手当がどの程度出るかで住めるエリアが決まるのが香港の現実。手当の条件が分かったら、日本語対応の不動産会社に予算とエリアの希望を伝えて相談するのが最も効率的。


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