インドネシアの3大国有銀行——マンディリ、BNI、BRIをどう使い分けるか
Bank Mandiri、Bank BNI、Bank BRIはインドネシアの3大国有銀行。外国人在住者の口座開設に必要な書類と、それぞれの特徴・ATMカバー範囲・アプリの使いやすさを比較する。
この記事の日本円換算は、1万IDR≒96円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
インドネシアに住み始めて最初に困るのが銀行口座だ。日本のような「外国人は口座が開けない」という壁はインドネシアでは低いが、手続きに必要な書類が揃っていないと断られることがある。3大国有銀行の特徴を押さえておくと、どの銀行で口座を開くか判断しやすくなる。
Bank Mandiri(マンディリ銀行)
インドネシア最大の資産規模を持つ国有銀行で、ジャカルタと大都市圏のATMカバーが最も充実している。外国人の口座開設はKITAS(在留カード)とパスポート、勤務先証明(会社のレターヘッド入り)で対応可能なケースが多い。
アプリ(Livin' by Mandiri)はインターフェースが使いやすいと評判で、振込・支払い・電子マネー充当が一括できる。
Bank BNI(国営インドネシア銀行)
1946年設立の歴史ある国有銀行。海外送金の手続きが比較的スムーズとされており、日本への送金を頻繁に行う在住者の間で選ばれることがある。大使館・領事館関連の口座取り扱い実績も多い。
外国人向けの窓口サービスが整っている支店がある。外国人でもSavings Accountが開設可能で、KITAS保有者は原則対応できる。
Bank BRI(インドネシア農業人民銀行)
農村・地方カバーが特に強いのがBRIの特徴だ。農村部にも出張所とATMが広がっており、ジャワ島外・地方都市で生活する場合はBRIのATMが最も見つかりやすいことがある。
都市部の外国人が主口座として使うケースはマンディリやBNIより少ないが、地方赴任の場合は事前に確認する価値がある。
外国人口座開設の共通注意点
どの銀行でも、KITASが発行済みであることが基本条件になる。観光ビザや就労ビザ申請中の状態では口座開設を断られることが多い。
最低預入金額は口座種別によって異なり、目安として10万〜20万IDR(約960〜1,920円)が必要な場合が多い(推定・種別・支店によって異なる)。ATM手数料は他行間で1回6,500〜7,500IDR程度発生するのが一般的だ。
外国人に人気のプライベートバンク
国有銀行以外では、Bank Central Asia(BCA)が外国人在住者に広く使われている。民間銀行だがATM網が広く、モバイルバンキングアプリ(myBCA)の使いやすさが評価されている。外国人のBCA口座開設はKITAS必須で、支店によって対応が異なる。
デジタルバンクの台頭
近年はJenius(BTPN傘下)、Line Bank、Allo Bankなどのデジタルバンクが若い世代に浸透している。スマートフォンだけで口座管理ができ、金利が高い定期預金プランを持つ場合もある。外国人のデジタルバンク口座開設は各サービスの規約確認が必要だ。