ジャカルタのインターナショナルスクール事情——費用と日本人家庭の選択肢
ジャカルタ主要インターナショナルスクールの学費比較、日本人学校との違い、カリキュラム選択のポイントを在住日本人家庭向けに整理します。
この記事の日本円換算は、10,000IDR≒95円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(IDR)の金額を基準にしてください。
ジャカルタのインターナショナルスクール(以下インター校)の年間学費は、最上位校で年間400万円を超える。東京の私立一貫校の2〜3倍だ。駐在員は会社負担のケースが多いが、現地採用や個人事業主の家庭にとっては家計を左右する金額になる。
主要校の学費比較(2025-2026年度)
| 学校名 | カリキュラム | 小学校(年額) | 中学・高校(年額) |
|---|---|---|---|
| Jakarta Intercultural School(JIS) | IB(国際バカロレア) | 約IDR 320,000,000〜420,000,000(約304万〜399万円) | 約IDR 380,000,000〜480,000,000(約361万〜456万円) |
| British School Jakarta(BSJ) | 英国式(IGCSE・A-Level) | 約IDR 200,000,000〜280,000,000(約190万〜266万円) | 約IDR 280,000,000〜350,000,000(約266万〜332万円) |
| ジャカルタ日本人学校(JJS) | 日本の学習指導要領 | 大幅に安い(企業補助+文科省補助あり) | 中学まで |
上記は授業料のみ。入学金・施設費・教材費・スクールバス代は別途かかる。JISの場合、出願料だけでIDR 5,300,000(約50,350円)が必要になる。
カリキュラムの選択
IB(国際バカロレア): JISが提供。世界中の大学への進学に対応するカリキュラムで、IBディプロマは日本の大学でも認知度が上がっている。批判的思考・探究学習を重視する。
英国式(IGCSE → A-Level): BSJが提供。科目ごとの試験で評価される。理数系に強い生徒にはA-Levelの深い学習が合うことがある。英国・オーストラリア・シンガポールの大学進学に直結する。
日本式: ジャカルタ日本人学校は小学部・中学部がある。帰国後の日本の学校への編入を前提とする場合は最もスムーズ。ただし高校はないため、中学卒業後はインター校か日本への帰国が必要になる。
日本人家庭が考えるべきポイント
帰国時期が見えているか。3〜5年で帰国予定なら日本人学校が安全策。長期滞在や第三国への転勤の可能性があるなら、IBや英国式の方が選択肢が広がる。
英語力のベース。インター校は授業が全て英語。小学校低学年なら適応は早いが、中学以降の編入は言語面のハードルが高い。多くのインター校はEAL(英語補習プログラム)を提供しているが、追加費用が発生する場合もある。
学費の負担元。駐在員は会社が全額または大部分を負担するケースが一般的。現地採用の場合は交渉次第。自己負担なら年間200万〜450万円の学費は家計への影響が大きい。
入学の難易度とタイミング
JISやBSJは人気が高く、学年・タイミングによってはウェイティングリストが発生する。特に8月・9月の新学期スタートに合わせた入学が望ましい。年度途中の編入も可能だが、空きがないこともある。
出願から入学まで通常2〜3ヶ月かかるため、渡航が決まった時点で早めに動くことを勧める。学校見学(スクールツアー)はオンラインでも対応している学校が増えている。
その他の選択肢
SPH(Sekolah Pelita Harapan)やAIS(Australian Independent School)など、中価格帯のインター校もある。年間学費IDR 100,000,000〜200,000,000(約95万〜190万円)程度で、JISやBSJより費用を抑えられる。
インター校選びは「カリキュラム × 費用 × 通学距離 × 帰国後の進路」の4軸で考えるのが現実的だ。ジャカルタの交通事情を考えると、自宅から30分以内で通える学校を優先する家庭も多い。