GojekとGrabの使い分け——インドネシアの配車アプリ事情
インドネシアではGojekとGrabが二強。料金・使い勝手・フードデリバリー・支払い方法の差と、在住外国人としての現実的な使い方を解説。
この記事の日本円換算は、1IDR≒0.0095円で計算しています(2026年4月時点)。
ジャカルタで生活する外国人のほぼ全員が、GojekかGrabなしでは移動できない。バイクタクシー、車、フードデリバリー、買い物代行まで——この2つのアプリが生活インフラを担っています。
Gojekの概要
Gojekはインドネシア発のスーパーアプリです。2010年にバイクタクシー配車から始まり、現在は:
- GoRide: バイクタクシー
- GoCar: 車での配車
- GoFood: フードデリバリー
- GoSend: 即日配達・宅配
- GoMart: 食料品・日用品配達
などを提供しています。インドネシア・ベトナム・タイ・フィリピン等で展開しており、地場資本のサービスとして地域に根ざした店舗網があります。
Grabの概要
Grabはシンガポール発の東南アジア最大の配車アプリです。インドネシアではGojekと競合しており、同様の機能を持ちます。GrabCar(車)・GrabBike(バイク)・GrabFood・GrabExpress等を提供。
Grabの強みは東南アジア全域での利用可能性と、GrabPayという決済機能の充実度です。旅行者・出張者が複数国をまたいで使う場合、アプリを統一できる点が便利です。
料金・使い勝手の比較
料金はどちらもほぼ同水準で、ジャカルタ市内5kmのGoRide/GrabBikeが15,000〜25,000IDR(約143〜238円)程度。GoCarはその2〜3倍になります。
プロモーションコードやポイント還元の有無で実際の支払い額が変わるため、どちらが「安い」かは時期と使い方によります。ローカルユーザーは両方入れて安い方を使うスタイルが多いです。
支払い方法
GojekはGoPay(プリペイド電子マネー)での支払いに対応しており、チャージすると割引が適用されるキャンペーンが頻繁にあります。GrabはOVO(別の電子マネー)との連携が強く、GrabPayも使えます。
外国人の場合、クレジットカード(Visa/Mastercard)での支払いが最もシンプルです。両アプリとも対応しています。現金払いも可能ですが、ドライバーへの釣り銭管理が煩雑になります。
実際の使い分け
長期在住者の間では「GoFoodはGojekが強い(ローカル店舗の掲載数が多い)、長距離はGrabが安定している」という評が多いです。ただし地域・時間帯によって配車可能ドライバーの数が変わるため、待ち時間を比較して都度使い分けるのが実用的です。
両方インストールしておくことに特段コストはかからないため、まず両方入れて体験から判断するという選択が合理的です。