ロンボク島はバリ島の「10年前」ではなく、最初から違う場所だった
バリ島と隣り合うロンボク島は「第2のバリ」と呼ばれることが多いが、宗教・文化・観光インフラが根本的に異なる。在住者がロンボクを選ぶ理由と、バリとの違いを正直に解説する。
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「バリに飽きたらロンボクへ」という言い方をよく聞く。ロンボク島はバリ島のすぐ東に位置し、フライトで30分弱で行ける距離だ。「バリの昔の姿」「まだ観光化されていない島」という売り文句も多い。しかしこれは正確ではない。ロンボクはバリとは根本的に異なる島だ。
宗教の違い
バリ島はインドネシアの他の地域と異なりヒンドゥー教が多数派の島だ。一方、ロンボク島はイスラム教徒が多数を占める。ササック族の伝統文化はイスラムと融合した独自のものを持っており、モスクの数も多い。
食文化でも差がある。バリ島はポーク(豚肉)料理があり、アルコールが観光地エリアでは自由に手に入る。ロンボクのメインエリアはハラル食が基本で、アルコールの入手しやすさはバリより制限される。
ギリ3島という別の目的地
ロンボク観光で外国人に最も人気があるのは本島よりも沖合に浮かぶギリ3島(ギリ・トラワンガン、ギリ・メノ、ギリ・アイル)だ。車もバイクも走らない島で、馬車(シドカール)か徒歩か自転車で移動する。
ギリ・トラワンガンは欧米人バックパッカーのパーティーアイランドとして知られ、クラブやバーが夜を彩る。ギリ・メノは静かで新婚旅行向け。ギリ・アイルはローカル色が残りダイビング客が多い。この3島だけでロンボク旅行を完結させる観光客は多い。
ロンボク本島の魅力
本島には活火山のリンジャニ山(標高3,726m)があり、登山トレッキングの目的地として人気がある。2〜3日のトレッキングで火口湖(スガラ・アナク)を見ることができる。
南部のクタ・ロンボクは、バリ島クタとは別の場所で、カーフサーフィン向けの波がある砂浜が連なる。「インスタ映え」するラグーンも複数あり、写真スポットとして近年注目度が上がっている。
バリ vs ロンボクの選び方
| 比較項目 | バリ島 | ロンボク島 |
|---|---|---|
| 観光インフラ | 充実 | 限定的(発展中) |
| 文化 | バリ・ヒンドゥー | ササック+イスラム |
| 食の自由度 | 高(豚肉・アルコールあり) | 中(ギリ島を除き制限あり) |
| 混雑 | ハイシーズンは多い | バリより少ない |
| 自然 | 棚田・火山・海 | 火山・サーフスポット・ギリ島 |
在住者の視点
バリには年に何度も行くが、ロンボクは「たまに行く特別な旅行先」という位置づけの在住者が多い。ギリ・メノで2泊のんびりするか、リンジャニに登るか——どちらもジャカルタの日常から切り離された体験を提供してくれる。