インドネシアで銀行口座を開設する——BCA・Bank Mandiri・BNI、KITASがあれば動ける
インドネシアの3大銀行(BCA・Bank Mandiri・BNI)の特徴比較、外国人口座開設に必要なKITAS・NPWP・住所証明、GoPay・OVO・Danaのキャッシュレス決済、日本への送金方法まで解説。
この記事の日本円換算は、1USD≒155円(100IDR≒1円)で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(IDR)の金額を基準にしてください。
インドネシアの銀行口座開設に必要なのは、KITASと一言で言えば終わる話だ。
ただしKITASが手に入るまでに1〜3ヶ月かかる。その間にも家賃・食費・交通費は発生する。Grabに支払い、コンビニでSIMをチャージするだけなら現金やクレジットカードで乗り切れるが、現地決済を本格的に使いたくなるタイミングが必ず来る。
この記事では、3大銀行の比較から口座開設の手順、GoPay等のキャッシュレス事情、そして日本への送金方法まで整理した。
主要3銀行の比較
BCA(バンク・セントラル・アジア)
インドネシアの民間銀行最大手。ATMの台数・モバイルバンキングの完成度・窓口対応のスムーズさで定評があり、外国人を含む多くの人が口座開設の第一候補にする銀行。
BCA mobileアプリはQRISコード決済に対応しており、コンビニ・スーパー・飲食店での支払いに使える。他行への振込(Interbank Transfer)も24時間対応。
- ATM数: インドネシア民間銀行最多クラス
- 最低残高: IDR 50,000〜500,000(口座タイプによる)
- モバイルアプリ: BCA mobile(QRIS対応)
- 外国人対応: KITASがあれば主要支店で対応可
Bank Mandiri(バンク・マンディリ)
インドネシア最大の国有銀行(資産規模)。全国的な支店網と、政府系のインフラ・公共料金支払いへの対応が強み。
Livin' by Mandiriアプリは使い勝手がよく、送金・残高確認・クレジットカード管理がスマートフォンで完結する。外国人の口座開設にも対応しており、大きめの支店(KCU: Kantor Cabang Utama)に行くのが確実。
- ATM数: 国内最多クラス(国有銀行)
- 最低残高: IDR 100,000〜(口座タイプによる)
- モバイルアプリ: Livin' by Mandiri(QRIS対応)
- 外国人対応: 主要支店で対応可
BNI(バンク・ネガラ・インドネシア)
もう一つの国有銀行大手。海外送金・貿易決済での実績があり、海外出張・外国為替取引が多い人には使いやすい面がある。
BNI Mobile Bankingアプリは基本的な機能を網羅。外国人対応は支店によって差があるが、ジャカルタ市内の主要支店なら英語対応が可能。
- ATM数: 国有銀行大手
- 最低残高: IDR 150,000〜(口座タイプによる)
- モバイルアプリ: BNI Mobile Banking(QRIS対応)
- 外国人対応: 支店によって差あり
3行比較表
| 銀行 | 性質 | ATM数 | 最低残高(目安) | 外国人開設 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| BCA | 民間最大 | 最多クラス | IDR 50,000〜 | ○ | 民間最大手。利便性◎ |
| Bank Mandiri | 国有最大 | 最多クラス | IDR 100,000〜 | ○ | 国有最大。インフラ支払いに強い |
| BNI | 国有大手 | 国有大手 | IDR 150,000〜 | △(支店次第) | 海外送金に強い |
迷ったらBCAから始めるのが多くの在ジャカルタ外国人の定番パターン。必要に応じてBank Mandiriをサブで追加する人もいる。
口座開設に必要な書類
| 書類 | 備考 |
|---|---|
| パスポート原本 | 有効期限6ヶ月以上 |
| KITAS(一時滞在許可証) | 最重要書類。KITASなしでは開設不可 |
| NPWP(税務番号) | KITAS取得後に申請。なくても開設できるケースもあるが、あった方がスムーズ |
| インドネシアの住所証明 | 賃貸契約書・公共料金請求書・会社発行の住居証明等 |
| インドネシアの携帯番号 | SMS認証に使用 |
支店に行く前に、電話またはウェブサイトで「外国人の口座開設に対応しているか」を確認しておくと時間を節約できる。ジャカルタ市内の大きな支店(Sudirman・Kuninganエリア等)は外国人対応に慣れているケースが多い。
インドネシアのキャッシュレス決済
インドネシアのキャッシュレス決済エコシステムは急速に拡大している。
GoPay(ゴーペイ)
配車・フードデリバリーアプリGojekの決済機能。QRISコードに対応しており、Gojekアプリから加盟店での決済ができる。Gojekを使うなら自然とGoPay残高が必要になる。
OVO(オーヴォ)
Grabと連携している電子ウォレット。GrabでのOVO残高での支払いのほか、加盟店でのQR決済に対応。LippoグループのスーパーやモールでもOVOが使いやすい。
Dana(ダナ)
Ant Group(アリペイの親会社)と提携した電子ウォレット。Tokopedia・Lazada等のECサイトでの決済にも対応している。
QRIS(クリス)
バンク・インドネシア(中央銀行)が推進するQRコード決済の統一規格。GoPay・OVO・BCA mobile等の主要ウォレット・銀行アプリはすべてQRISに対応しており、1つのQRコードで複数のアプリから支払いができる。
日本への海外送金
Wise(ワイズ)
ミッドマーケットレートに近い為替レートで送金できる。インドネシアのルピア(IDR)からの送金にも対応しており、手数料は送金額の1〜2%程度が目安。
ただし、インドネシアからの送金はインドネシアの銀行規制により、外国為替管理(BI-Fast対応)の制限がある場合がある。最新の対応状況はWiseの公式サイトで確認を。
銀行T/T(電信送金)
Bank MandiriやBNIからの国際送金は可能。手数料はIDR 50,000〜150,000程度(約500〜1,500円)が目安だが、為替スプレッドが上乗せされる。
インドネシアの外国為替管理
インドネシアはIDR(ルピア)の対外持ち出しに制限がある(一定額を超える現金の国外持ち出し禁止等)。銀行経由の送金は通常問題ないが、大額の送金時はBCA・Bank Mandiri等の窓口で確認する。
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