インドネシア(ジャカルタ・バリ)の生活費——東南アジア最大経済大国の物価実態
ジャカルタ(Sudirman/SCBD・Menteng・南ジャカルタ)とバリの住居費・食費・交通費の実態。駐在員・現地採用・デジタルノマド別の月額生活費を整理。物価は「どこに住むか」で2〜3倍変わる。
この記事の日本円換算は、1IDR≒0.0095円(1万IDR≒95円)で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(IDR)の金額を基準にしてください。
「インドネシアは安い」という感覚は、どこに住むかで大きく変わる。
Warung(屋台食堂)で食べればIDR 20,000(約190円)で腹は満たせる。一方、Sudirman/SCBDエリアのサービスアパートメントに住んで日本食中心の生活をすると、月の固定費だけで東京と大差ない水準になる。
ジャカルタとバリでは物価の構造が違う。ジャカルタは「住むエリア」で家賃が大きく分かれ、バリは「どのコミュニティにいるか」で生活コストが変わる。
ジャカルタの住居費
エリア別家賃の目安(1ベッドルームアパート・コンドミニアム)
| エリア | 月額家賃の目安 |
|---|---|
| Sudirman / SCBD(南ジャカルタ・CBDエリア) | USD 700〜1,500(約105,000〜225,000円)またはIDR換算同水準 |
| Kuningan・Mega Kuningan | USD 600〜1,200(約90,000〜180,000円) |
| Kemang(南ジャカルタ・外国人が多い住宅街) | USD 500〜1,000(約75,000〜150,000円) |
| Menteng(中央ジャカルタ・閑静な住宅地) | USD 400〜900(約60,000〜135,000円) |
| 外環エリア(Bintaro・Serpong等) | USD 200〜500(約30,000〜75,000円) |
外国人駐在員はサービスアパートメントが会社支給のケースが多く、月USD 1,500〜3,000超になることもある。
ジャカルタの家賃はIDR建てとUSD建てが混在している。高級アパートメントはUSD建てで価格設定されることが多い。
光熱費・共益費
電力費はインドネシアでは政府の補助があり、日本と比べて安い傾向がある。ただし、エアコンを24時間稼働させる気候のため、電気代はIDR 500,000〜1,500,000(約4,750〜14,250円)程度/月が目安(住居規模・使い方次第)。
水道代・インターネット費(月IDR 300,000〜600,000程度)は別途かかる場合が多い。
ジャカルタの食費
ローカルフード
Warung(屋台・大衆食堂)でのナシゴレン(炒め飯)・ミーゴレン(焼きそば)・ナシパダン(西スマトラ料理)はIDR 15,000〜35,000(約143〜333円)程度。お茶代を足してもIDR 50,000(約475円)以内で収まることが多い。
SCBDやMall of IndonesiaのフードコートだとIDR 40,000〜80,000(約380〜760円)程度。ローカルのWarungより高いが、衛生環境の安心感がある。
日本食
ジャカルタには日本食レストランが多い。ランチであればIDR 150,000〜300,000(約1,425〜2,850円)程度。ディナーで寿司・焼肉を食べるとIDR 300,000〜800,000(約2,850〜7,600円)以上になる。
日本食材の調達
ジャカルタのSCBD・Kemang・Pondok Indah周辺の日系スーパー(Ranch Market・Kem Chicks等)や、日本食材専門店で日本の食材が手に入る。納豆・豆腐・だし等の基本食材は比較的揃うが、日本の価格の1.5〜3倍になることが多い。
交通費(Grab)
Grabがインドネシアでも主要な配車アプリ。
- GrabCar(普通車): 市内短距離5kmでIDR 40,000〜70,000(約380〜665円)程度
- GrabBike(バイクタクシー): 同距離でIDR 15,000〜30,000(約143〜285円)程度
ジャカルタの渋滞は東南アジアでも屈指の激しさ。朝夕のCBDエリアへの移動はバイクタクシーの方が現実的なことが多い。MRT(地下鉄)がSudirman〜南ジャカルタ間を走っており、片道IDR 6,000〜14,000(約57〜133円)程度で利用できる。
バリの生活費
バリのデジタルノマド向け相場
バリ(特にチャングー・サヌール・ウブド)はリモートワーカー・デジタルノマドの集積地になっている。生活費の目安はライフスタイルによって大きく変わる。
住居(1ベッドルーム・長期賃貸)
| エリア | 月額目安 |
|---|---|
| チャングー(Canggu) | USD 400〜900(約60,000〜135,000円) |
| サヌール(Sanur) | USD 300〜700(約45,000〜105,000円) |
| ウブド(Ubud) | USD 250〜600(約37,500〜90,000円) |
短期(月単位)の貸し出しは長期(6ヶ月〜1年)より割高になる。
食費 チャングーのカフェ・ワーキングスペースで昼食・コーヒー込みでUSD 10〜15(約1,500〜2,250円)程度。バリの地元食堂(Warung Bali)で食べるとIDR 25,000〜50,000(約238〜475円)。
月額総まとめ(目安)
| タイプ | ジャカルタ(月額) | バリ(月額) |
|---|---|---|
| 駐在員(SCBD・サービスアパート) | USD 3,000〜6,000以上(住居含む) | — |
| 現地採用(Kemang・中級コンド) | USD 1,500〜2,500程度 | — |
| デジタルノマド | — | USD 1,200〜2,500程度 |
| バックパッカー的長期滞在 | — | USD 700〜1,200程度 |
住居費を除いた食費・交通費・通信費は月USD 400〜800(約60,000〜120,000円)程度が多くの人の実態に近い。
インドネシアは東南アジアで人口最多(約2億8,000万人、2024年時点)、GDP規模でも東南アジア最大(出典: World Bank, 2023年)。物価水準は「発展途上の安さ」と「都市部の国際価格」が同時に存在する二重構造だ。
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