ガスシリンダー——インドのプロパンガス供給と交換のシステム
インドの一般家庭はプロパンガスのシリンダーで調理します。LPGシリンダーの配給制度、交換の手順、外国人が補助金制度を利用できるかどうかを解説します。
この記事の日本円換算は、1INR≒1.8円で計算しています(2026年4月時点)。
インドで入居した家のキッチンを見ると、ガスコンロの横に赤・青・緑の金属製シリンダーが置いてある。これがLPG(液化石油ガス)ガスシリンダーだ。都市ガスが普及している日本とは異なり、インドの多くの家庭はこのシリンダー交換型の供給に頼っている。
LPGシリンダーの基本
インドのLPGシリンダーは主に14.2kgと5kgの2種類。一般家庭では14.2kgが標準で、2〜4人家族なら1本で約1〜1.5ヶ月持つことが多い(料理の頻度による)。
主要ブランドはIndane(インディアンオイル)・HP Gas(ヒンドゥスタン・ペトロリアム)・Bharat Gas(バーラト・ペトロリアム)の国営3社が市場の大部分を占める。
交換の仕組み
登録ベース: LPGシリンダーの利用には事前に「ガスコネクション(接続登録)」が必要。アドハーカード(インド国民IDカード)と住所証明が必要で、外国人は在留証明書代わりの書類が必要になる。
交換: 電話またはアプリ(IndianOil One、HP Gasアプリ等)でシリンダー交換を申し込むと、翌日〜2日以内に配達員が持ってきてくれる。代金は現場で支払う。
2026年4月時点の14.2kgシリンダーの価格は都市によって異なるが、800〜900ルピー(1,440〜1,620円)程度(補助金なし価格)。
外国人が直面する実務
外国人はアドハーカードを持てないため、在留ビザや外国人登録証(FRRO)を使って代替申請するケースが多い。大家や会社がコネクションを契約していて、在住外国人がそれを引き継ぐ形が一般的だ。
高級コンプレックスでは電気ヒーター・IH調理器が導入されている場合もある。シリンダー交換の煩わしさを避けたい場合は、入居前に調理設備を確認するといい。