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インドにペットを連れて行く——検疫・書類・到着後の動物病院ガイド

インドへの犬・猫の持ち込みに必要な書類、検疫手続き、到着後の動物病院の探し方を解説。NOC(No Objection Certificate)の取得方法や空港での流れも網羅。

2026-05-12
ペット検疫移住手続き生活動物病院

この記事の日本円換算は、1INR≒1.8円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(INR)の金額を基準にしてください。

インドにペットを連れてくる日本人駐在員は増えているが、手続きは一筋縄ではいかない。必要な書類は多く、空港での対応も州によって異なる。

出発前に必要な書類

インドへの犬・猫の輸入には、以下の書類が必要になる。

  • マイクロチップ: ISO 11784/11785準拠の15桁チップ。渡航の30日以上前に装着
  • 狂犬病ワクチン接種証明: 渡航の30日以上前・12ヶ月以内に接種したもの
  • 健康証明書(Health Certificate): 出発国の政府獣医が発行。出発前10日以内のもの
  • NOC(No Objection Certificate): インド動物検疫局(AQCS)から事前に取得する不異議証明書。オンライン申請が可能だが、処理に2〜4週間かかる

NOCの申請先はAnimal Quarantine and Certification Services(AQCS)で、到着予定空港(デリー、ムンバイ、チェンナイ、バンガロール等)を管轄する事務所に申請する。

到着時の流れ

ペットは貨物扱い(Manifest Cargo)での輸送が一般的だ。機内持ち込みは多くの航空会社で認められていない。

到着後、空港のAnimal Quarantine Stationで検疫官が書類を確認し、ペットの健康状態を目視検査する。書類に不備がなければ通常1〜3時間で通関できるが、書類不備があると空港で足止めされる。デリーのIGI空港は比較的スムーズだが、地方空港は対応が遅れることもある。

通関時の検疫手数料は₹500〜1,000(約900〜1,800円)程度。カスタムクリアランス費用として通関業者に₹3,000〜8,000(約5,400〜14,400円)を支払うケースが多い。

到着後の動物病院

インドの主要都市には外国人が多く利用する動物病院がある。

デリー・グルガオンではCessna Lifeline Veterinary HospitalDCC Animal Hospitalが英語対応で設備も整っている。ムンバイではBai Sakarbai Dinshaw Petit Hospital for Animals(アジア最古の動物病院の一つ)が有名だ。バンガロールでは**CUPA(Compassion Unlimited Plus Action)**が信頼されている。

初回の診察料は₹500〜1,500(約900〜2,700円)。ワクチン接種は₹800〜2,000(約1,440〜3,600円)が目安になる。

インドでペットを飼う現実

インドでペットを飼う上で覚悟すべきことがある。

気候: デリーの夏は45度を超える。エアコンなしでは犬も猫も危険だ。停電時のバックアップ電源(UPS / インバーター)は必須になる。

野犬: インドの街には推定約3,500万頭の野犬がいる(Animal Welfare Board of India推計)。散歩中に野犬と遭遇するのは日常で、狂犬病リスクもある。リードの管理と散歩コースの選定は慎重に。

ペットフード: Royal Canin、Pedigree、Whiskas等の輸入ブランドはオンライン(Amazon India、Supertails)で購入可能。価格は日本と同程度か、やや高め。

帰国時: インドから日本への帰国時は、日本の動物検疫所の手続き(狂犬病抗体検査等)が必要で、最低180日の待機期間がある。帰任が決まったら早めに準備を始めること。

ペットとの海外生活は手続きが煩雑だが、インドの獣医師は腕がよく、費用も日本より安い。準備さえ整えれば、ペットと一緒にインド生活を楽しむことは十分に可能だ。

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