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インドのPANカード——外国人が取得する方法と必要な場面

インドで銀行口座の開設・不動産賃貸・高額決済に必要なPANカード。外国人が申請する手順、必要書類、取得までの期間、PANなしで課される30%源泉徴収の仕組みを解説します。

2026-05-22
PAN税務銀行手続き書類

この記事の日本円換算は、1INR≒1.8円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(INR)の金額を基準にしてください。

インドで50,000ルピー(90,000円)を超える銀行取引をすると、PANカードの提示を求められる。持っていない場合、所得の源泉徴収率が20%から30%に跳ね上がる。

PANカード(Permanent Account Number)はインドの税務識別番号だ。10桁の英数字で構成され、日本のマイナンバーに近い役割を持つ。

外国人に必要な場面

  • 銀行口座の開設(ほぼ全行で必須)
  • 月額50,000ルピー以上の家賃支払い
  • 株式・投資信託の購入
  • 50,000ルピー以上のホテル宿泊料支払い
  • 給与受取(雇用主がPANを求める)

逆に言えば、短期滞在でこれらに該当しなければ不要だ。ただし就労ビザで居住する場合、実質的に必須と考えていい。

申請手順

外国人のPAN申請はForm 49AAを使う(インド国民はForm 49A)。

  1. NSDL or UTIITSL のウェブサイトでオンライン申請。手数料は1,020ルピー(約1,836円)+GST
  2. 必要書類: パスポートのコピー、ビザのコピー、インドの住所証明(賃貸契約書等)、証明写真
  3. 書類送付: オンライン申請後、必要書類を指定住所に郵送(またはe-KYCで電子提出)
  4. 発行: 通常15〜20営業日。カードが届く前にPAN番号だけ先にメールで通知される

PANがないとどうなるか

インドの所得税法では、PANを提示しない取引に対して通常より高い源泉徴収率(TDS)が適用される。具体的には、通常20%のTDSが30%になる。年間で数万ルピーの差が出ることもある。

注意点

PANカードとAadhaarカードは別物だ。Aadhaarは生体認証ベースの身分証明で、外国人は原則取得できない(長期居住者の一部を除く)。銀行がAadhaarを求めてきた場合は「外国人なのでPANで代替できるか」と確認するのが定石だ。

申請書類の「Father's Name」欄は必須入力。日本の感覚だと違和感があるが、インドの公的書類では標準的な項目になっている。

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