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生活インフラ

インドの停電とインフラ事情:「計画停電」と戦う駐在員の現実

インドでは今も不定期な停電(パワーカット)がある。バックアップ電源の仕組み、水・ガスの供給実態、インターネット安定性まで。インド移住前に知っておきたいインフラの話。

2026-04-14
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この記事の日本円換算は、1INR≒1.8円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(INR)の金額を基準にしてください。

「日本に帰ってくると、停電がないことに気づく」という話を、インド帰りの人からよく聞く。

インドの電力事情は過去10〜15年で大きく改善した。都市部ではほぼ24時間供給できるエリアが増え、「毎日停電」という状況は都市の主要エリアでは少なくなっている。ただ、それでも完全になくなったわけではない。

停電の種類と頻度

インドの停電には大きく2種類ある。

**計画停電(Load Shedding)**は電力需要が供給を上回ったとき、地域を輪番で計画的に止める仕組み。夏(4〜6月)の電力需要ピーク時に特に発生しやすい。農村部や地方都市では今でも定期的に起きる。

突発停電は機器の故障・落雷・メンテナンス等で予告なく起きる。都市部でも月1〜数回程度は経験する、という声が多い。

デリーのグルガオン・ノイダ、バンガロールの主要エリア、ムンバイの都市部では、1回の停電が30分以内で回復することが多い。ただ、これも地区・時期によって変わる。

ハイエンドマンションのバックアップ電源

外国人が住むようなハイエンドマンション(Gated Community)の多くは、発電機(ジェネレーター)によるバックアップ電源を備えている。停電になっても数秒〜1分以内に自動切り替えされ、エアコン・エレベーター・共用設備が動き続ける。

これが装備されているかどうかは、住居を選ぶ際の重要なチェックポイントだ。「DG backup(ディーゼルジェネレーターバックアップ)100%ありますか?」と確認するのが現実的な手順だ。

水の供給

インドの水道水は飲料不可(これは都市部でも同様)。飲料水はウォーターサーバー(20リットルのボトルを定期配達してもらう)かRO(逆浸透膜)浄水器の設置で対応する。

上水道は断水するエリアも存在する。断水時のために屋上タンク(Overhead Tank)に水を蓄える仕組みが多くのビルに備わっている。完全に水が出なくなる事態は少ないが、水圧が不安定になることはある。

固定インターネット

前述のとおり、Airtel Xstream FiberやJio Fiberが主流。100Mbps以上で安定しているエリアも多いが、回線品質はエリアと物件によって異なる。停電時に固定回線のルーターが落ちるため、バックアップ用にモバイルデータの設定をしておくと仕事への影響を最小化できる。

インフラに慣れるとは

停電が「来るもの」として生活設計に組み込まれると、日本とは違う余裕が生まれる。ノートPCのバッテリーを常に残し、重要なファイルはクラウドに上げ、ウォーターボトルを切らさない。これがインドの生活術だ。

インフラの不確かさに柔軟に対応できるようになると、それ以外の場面でも「なんとかなる」と思える筋肉がつく気がする。これはインド生活の副産物かもしれない。

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