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インドのルピーと現金文化:UPI革命後も現金が消えない理由

インドはUPIデジタル決済の世界的先進国だが、地方・露天商・非公式経済では現金が依然として不可欠だ。在住者が知っておくべき現金管理とATM事情を解説する。

2026-07-03
現金ルピーUPI

この記事の日本円換算は、1INR≒1.9円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

インドのストリートフードスタンドで「UPI使えますか?」と聞くと、スマホのQRコードが出てくる時代になった。

それでも、外国人在住者には現金が必要な場面が必ず来る。

インドのUPI普及とその限界

インドのUPI(Unified Payments Interface)は2016年以降に急速に普及し、2024年には月間100億件以上の取引が行われている。銀行口座間でQRコードやスマホ番号を使って即時送金できるシステムで、スモールショップから有名レストランまで利用可能だ。

しかし外国人がUPIを使うためには、インドの銀行口座と、インドの携帯番号(SIMカード)が必要だ。これを持たない旅行者・着任直後の在住者は、UPIを使えない。

ATMの現実

在住者や旅行者にとってATMが主要な現金調達手段になる。インドの主要都市にはATMが多いが、注意点がある:

  • 引き出し限度額: 1回あたり10,000〜20,000INR程度が上限になっているATMも多い
  • 手数料: 外国発行カードの使用には手数料がかかる場合がある(150〜300INR程度)
  • 機械の故障: 特に小都市・地方ではATMが機能していないことがある。複数のATMの場所を事前に把握しておくと安心
  • 偽札への注意: 500・2000ルピー紙幣に偽造品が出回ることがある。信頼できる銀行ATMから引き出すのが原則

外国人がインドで銀行口座を開く

在住者として長期間滞在する場合、HDFCやICICIなどの私立銀行に口座を開設するのが現実的な選択だ。NRI(Non-Resident Indian)向け口座と居住者向け口座があり、外国人の場合は滞在ビザとパスポートで開設できる(手続きは煩雑で数週間かかる場合がある)。

現金が必要な場面

  • オートリクシャーや非メータータクシー
  • 露店・屋台・地方の商店
  • 賃貸の家賃(現金払いを求めるオーナーも多い)
  • 寺院・礼拝施設での寄付
  • チップ(サービス業全般)

インドのデジタル決済は世界最先端水準に達しているが、現金社会と共存している。在住者は両方を使いこなすことが、インドの生活を円滑にする基本だ。

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