Kaigaijin
海外在住日本人のメディア
交通・移動

インドの夜行列車に乗る:スリーパークラスが見せるインドの縮図

インドの鉄道は世界最大規模の旅客輸送インフラのひとつ。スリーパークラスの一夜が見せる人々の営み・食文化・会話——在住者が語る鉄道旅の実際。

2026-06-24
鉄道インド旅行夜行列車インド文化バジェット旅行

この記事の日本円換算は、1INR≒1.9円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

ムンバイからゴアまで夜行列車で移動すると、スリーパークラス(SL)の予約が200〜400INR(約400〜800円)で取れることがある(早期予約・シーズンによる)。バスと大差ない値段で、1,200km近い距離を、インドのあらゆる階層の人々と同じ空間で過ごす12時間だ。

インド鉄道の規模

インド鉄道(Indian Railways)はインド政府が運営する国有鉄道で、世界最大規模の鉄道ネットワークのひとつだ。推定で数千のルートに1日数万本の列車が走り、毎日数千万人が利用するとされる(推定・インド鉄道省の年次報告より)。

国民の大移動を支えるインフラとして、都市間・都市農村間の人・物の流れを担っている。

クラスの階層

インドの鉄道はクラスが細分化されている(大まかに):

  • 1A(ファーストクラスACコンパートメント): 個室型・高級
  • 2A(2段ベッドAC): エアコン付き・2段ベッド
  • 3A(3段ベッドAC): エアコン付き・3段ベッド
  • SL(スリーパークラス・エアコンなし): 扇風機のみ・3段ベッド・最も安い
  • ジェネラル(無指定): 座席指定なし・混雑が激しい

外国人観光者はツーリストクォータ(外国人向けの確保席)があり、事前予約が可能だ。

スリーパークラスの世界

SLクラスに乗ると、インドの庶民の旅が見える。隣の人から食べ物を勧められる。子供が走り回る。車内販売が「チャイ、チャイ、チャイ!」と叫びながら通る。駅に着くたびに乗り降りがある。深夜でも誰かが話している。

これが「うるさい」と思うか「面白い」と思うかで、インドへの親和性がわかるとも言われる。

予約の仕方

インド鉄道の予約は公式サイト(IRCTC)から可能。外国人はクレジットカードで支払えるが、システムが不安定で予約が通りにくい日もある。外国人向けには「International Tourist Bureau」という窓口がニューデリー・ムンバイ等の主要駅にあり、直接予約できる。

長距離移動の現実

鉄道は飛行機より時間がかかるが、距離・景色・体験の密度は別物だ。ムンバイからコルカタまでの長距離列車(25〜30時間程度)に乗ると、インドの地理的広大さと多様さを体で理解できる。

「インドを旅行した」と「インドを列車で旅行した」は別の体験だ。

コメント

読み込み中...