インドで水を安全に飲む:浄水器・ボトル水・在住者の現実的な選択
インドの水道水はほぼすべての都市で飲料に適さない。在住者が採用する浄水対策、浄水器のブランド選び、ボトル水の管理方法を解説する。
この記事の日本円換算は、1INR≒1.9円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
インドに来て最初に戸惑うのが「水」だ。歯磨きにも水道水を使わない、という生活習慣に慣れるまでに時間がかかる在住者も多い。
インドの水道水の現実
インドの都市部の水道水は、浄化処理はされているものの、配管の老朽化・汚染による飲料リスクが高い。WHO基準と比較したとき、主要都市の多くで特定の基準値を超えていることが報告されている(推定・都市によって大きく異なる)。
飲料水として直接飲めない状況が事実上のデフォルトであり、外国人在住者はほぼ全員が何らかの浄水対策をとっている。
浄水器の種類と選択
RO(逆浸透膜)浄水器: インドで最もポピュラーな浄水方式。HUL(Kent・Pureit)・A.O.Smith等が主要ブランド。溶存固形物・重金属・細菌をほぼ除去できるが、水道水の一部が廃水として捨てられる。月額1,000〜2,000INRのレンタル(AMC:年間メンテナンス契約付き)が在住外国人に多い選択だ。
UV浄水器: 細菌・ウイルスを紫外線で不活化する。ROより安価だが、溶存固形物の除去はできない。
ボトルウォーター: Bisleri・Kinley・Aquafinाが主要ブランド。20L大型ボトルのデリバリーサービスを使う家庭も多く、月500〜1,000INR程度(推定)で配達してもらえる。
料理・歯磨きの水
料理用の水も、野菜の洗い・米の炊飯・パスタ茹でにROまたはボトル水を使う在住者が多い。歯磨きをするときに口を水道水でゆすぐのも避けることが推奨される。
ゲーテッドコミュニティの水供給
多くの高級ゲーテッドコミュニティでは、自前の水処理施設を持っているか、水道水とは別に浄化水のパイプを持っている場合がある。管理組合に確認すると、水の品質管理状況がわかる。
水への対応は「インド生活の最初の関門」だ。早めに解決策を確立しておくと、その後の生活の安心感が大きく変わる。