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インド古典音楽——ラーガと在住外国人が体験できるコンサート

北インドのヒンドゥスターニー音楽と南インドのカルナータカ音楽。ラーガ(旋法)の概念、タブラ・シタール・ヴィーナの楽器、在住外国人が体験できる演奏会の探し方を解説します。

2026-04-24
音楽ラーガ古典音楽シタール文化体験

この記事の日本円換算は、1INR≒1.8円で計算しています(2026年4月時点)。

インドの古典音楽を初めて聴いた外国人が「何が起きているのか分からないが、引き込まれる」と感じるのは珍しくない。5分かけてゆっくりと主題を提示し、徐々に速度を上げながら2時間演奏する——その構造を知ると聴き方が変わる。

ラーガの概念

インド古典音楽の中心概念「ラーガ(Raga)」は西洋音楽の「スケール」に似ているが、単なる音の並びではない。ラーガは特定の時間帯・季節・感情・神に対応する「旋法的人格」を持つとされる。朝のラーガ、雨季のラーガ、夜明けのラーガがそれぞれ存在し、正しい時間に演奏することが理想とされる。

北インドと南インドの違い

ヒンドゥスターニー音楽(北インド): タブラ(打楽器)・シタール・サロード・サランギなどが主要楽器。即興演奏の比重が高く、演奏時間が長い(1時間以上の単一演目も)。

カルナータカ音楽(南インド): ムリダンガム(打楽器)・ヴィーナ・ヴァイオリンが主要楽器。楽曲構造が北インドより明確で、南インドの神への奉献という性格が強い。

在住外国人が体験できるコンサート

デリーではインディア・ハビテット・センター(IHC)やシリフォート・オーディトリアムで定期的に古典音楽のコンサートが開催される。入場料は無料〜500ルピー(900円)程度のものが多い。

ムンバイではネルー・センターやNCPA(ナショナル・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ)が音楽・舞踊の主要会場だ。

コルカタのドーバル音楽院は、北インド古典音楽の最高峰の演者が集まる年次フェスティバルで有名。チケットは300〜1,000ルピー(540〜1,800円)程度。

インド古典音楽は「分かるようになるまで時間がかかる」と感じる音楽だが、ラーガの展開に耳が慣れると、3時間のコンサートが短く感じられるようになる。

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