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スラムの実態——ダラヴィと世界最大のスラムに生きる人々

映画「スラムドッグ$ミリオネア」で世界的に知られたムンバイのダラヴィ。在住外国人が感じるスラムの現実と、「貧しい場所」という単純なイメージを覆す産業・コミュニティの実態を解説します。

2026-04-20
スラムダラヴィムンバイ社会貧困

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「ダラヴィ」の名前は映画「スラムドッグ$ミリオネア」(2008年)で世界的に知られるようになったが、現地を訪れた外国人の多くが「イメージとまったく違った」と語る。混沌としているが、活気がある。貧しいが、産業がある。これがダラヴィの現実だ。

ダラヴィの規模と現実

ムンバイ中心部に位置するダラヴィは、約240ヘクタール(東京ドーム約51個分)の土地に推定60万〜100万人が住む(推計値によって異なる)。アジア最大のスラムとして知られることが多いが、「世界最大」という表現については他にも規模が大きいスラムがあり、正確な比較が難しい。

産業集積地としての顔

ダラヴィには皮革工房・陶器製作所・プラスチックリサイクル業者・テキスタイル工場・食品製造業などの小規模産業が集積する。ダラヴィ内の経済活動の総規模は年間約10億ドル(推計)に達するとも言われ、「生産の街」という側面がある。

革製品(財布・ベルト・鞄)はムンバイの高級ブランド店に卸される品質のものが作られており、現地での値段はその数分の一だ。

観光・ツアーの是非

ダラヴィを訪問するための「スラムツアー」は複数のツアー会社が催行している。料金は1,000〜1,500ルピー(1,800〜2,700円)程度。収益の一部を地域に還元するスキームを採用しているツアーもある。

「人々の生活を見世物にしている」という批判もあれば、「地域経済を支援する手段」という見方もある。参加するかどうかは個人の判断だが、事前に主催者の方針を確認してから選択するのが一つの基準になる。

在住外国人がダラヴィに近隣する職場に通いながら、窓から見える風景の意味を少しずつ理解していく——そういった形でのインドとの出会いが最も深い。

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