スパイス市場——カレーに使うスパイスの種類と現地での買い方
インドのスパイス市場は視覚・嗅覚の体験の場です。クミン・ターメリック・カルダモンなど主要スパイスの種類と用途、コリドー(旧市街)の市場での上手な買い方を解説します。
この記事の日本円換算は、1INR≒1.8円で計算しています(2026年4月時点)。
デリーのハリー・マーケットやムンバイのクロフォード・マーケットに入った瞬間、スパイスの複雑な香りが鼻をつく。色とりどりの粉が山積みされた店が連なる光景は、インドのスパイス文化の豊かさを体で感じる場所だ。
主要スパイスの種類と役割
ターメリック(ウコン): カレーの黄色を作るスパイス。抗炎症作用で知られ、ミルクに混ぜた「ゴールデンミルク」として健康飲料としても使われる。市場価格は100gで20〜40ルピー(36〜72円)程度。
クミン(ジーラ): インド料理で最も多用されるスパイスのひとつ。炒めて香りを出すか、粉末にしてカレーに加える。テンパリング(油でスパイスを加熱する技法)の定番。
カルダモン(エライチ): 甘い芳香を持ち、チャイ・デザート・ビリヤニに不可欠。緑カルダモン(フレッシュな香り)と黒カルダモン(スモーキーな香り)がある。
コリアンダーシード(ダニヤ): 葉(パクチー)と種で別の香りを持つ。インド料理の香り付けに広く使われる。
ガラム・マサラ: クミン・コリアンダー・カルダモン・シナモン・クローブなどを混合した複合スパイス。市販品もあるが、家庭ごとに配合が異なる。
市場での買い方
スパイス市場では対面販売が基本。100g単位から買えることが多い。外国人と見ると1.5〜2倍の値段を提示されることがあるので、インド人の知人と一緒に行くか、事前にスーパーの価格を調べて相場観を持っておくといい。
品質は見た目と香りで確認する。色が鮮やかで香りが強いものが新鮮だ。密閉容器に保存すれば、乾燥スパイスは半年〜1年は風味が保てる。
在住外国人の楽しみ方
スパイス購入の楽しみは、コックと一緒に料理するときにある。「このカルダモンはチェンナイ産だよ」と得意げに話すコックの顔は、スパイス市場でしか生まれないコミュニケーションだ。