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アマルフィ海岸に住む——観光地の美しさと日常生活の不便

世界遺産のアマルフィ海岸(コスティエラ・アマルフィターナ)は観光写真で有名だが、実際に住むとどうなのか。交通の不便さ・物価・冬の閑散とリゾートライフの現実を伝える。

2026-04-23
アマルフィカンパーニャ移住先観光地リゾート生活

この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。

アマルフィ海岸(Costiera Amalfitana)の写真はどれも美しい。切り立った崖にレモン畑が広がり、カラフルな建物がティレニア海に向かって積み重なる。夏の観光シーズンには世界中から旅行者が押し寄せ、アマルフィ・ポジターノ・ラヴェッロといった街は完全に満員になる。

しかし「住む」という視点では、この美しさに様々な付帯条件がついてくる。

交通の問題 アマルフィ海岸の幹線道路(SS163)は山と海の間の崖に沿った一車線に近い道路で、夏は深刻な渋滞が発生する。車での移動は常に時間がかかり、バス(SITA Bus)は観光シーズンに満員になることが多い。最寄りの鉄道駅はサレルノか東側のヴィエトリ・スル・マーレで、鉄道アクセスはない。

冬の閑散 夏の観光客でにぎわう商店・レストランの多くが10月〜4月は閉まる。冬のポジターノやアマルフィの街は観光客が激減し、ひっそりとした状態になる。地元住民との距離は近くなるが、生活に必要な店が限られることへの覚悟が必要だ。

生活費と家賃 ポジターノでの賃貸は需要と供給の問題から、年間契約でも月€1,000〜€1,800(約160,000〜288,000円)程度になることがある。食料品は山岳地帯への輸送コストが上乗せされ、同じ品物がサレルノより高い傾向がある。

なぜ住むのか それでもアマルフィ海岸を選ぶ在住外国人は、「毎朝あの景色で目が覚める」という体験が他のすべての不便を上回ると言う。リモートワークが可能で、都市への通勤頻度が低い人には一考の価値があるエリアだ。

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