Kaigaijin
海外在住日本人のメディア
お金・銀行

IBAN・SEPA送金——ユーロ圏内の送金とイタリアの銀行手数料

イタリアのIBAN番号の構造と、SEPA(欧州統一決済圏)を使ったユーロ圏内送金の仕組み。手数料の相場、日本への送金方法、Wise活用の実態を解説する。

2026-04-24
IBANSEPA送金銀行国際送金

この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。

イタリアの銀行口座を開設すると、IBANと呼ばれる口座番号が発行される。イタリアのIBANは「IT」から始まる27桁の英数字で構成される。この番号があれば、欧州統一決済圏(SEPA)内の銀行口座への送金が可能になる。

SEPAとは SEPA(Single Euro Payments Area)は、ユーロを通貨とする国々の間の振込を国内送金と同等の速度・低コストで行える決済圏だ。2024年時点でEU加盟国のほかスイス・英国・ノルウェー・アイスランドなども加盟している。SEPA送金(SCT:SEPA Credit Transfer)は通常1営業日以内に着金し、手数料は無料〜€3程度と安い。

イタリア銀行の手数料問題 イタリアの伝統的な大手銀行は、SEPA域外への国際送金(SWIFT送金)に€20〜€50(約3,200〜8,000円)の手数料を課すことが多い。また口座維持費や取引手数料も高め。チャレンジャーバンク(N26・Revolut)はこれらの手数料を大幅に下げており、日常使いをN26、給与受取をイタリア伝統銀行という使い分けをする在住者もいる。

日本への送金 日本は SEPA圏外(非ユーロ・非EU)のため、ユーロから円への両替を伴う国際送金になる。イタリアの銀行のSWIFT送金は手数料が高く、為替レートも優遇されにくい。Wise(旧TransferWise)を使うと、イタリアのIBANからWiseに入金し、Wiseから日本の口座に円で着金させる仕組みで、手数料を大幅に削減できる。月に1〜2回送金する場合、年間数万円の節約になることもある。

銀行選びはイタリア生活のコストに直結する。最初の口座開設時から手数料構造を比較して選ぶことが、長期的には合理的な選択だ。

コメント

読み込み中...