Kaigaijin
文化・語学

手のジェスチャー——20以上の意味を持つイタリアン・ジェスチャー辞典

イタリア人の会話に欠かせない手のジェスチャー。指をすぼめる「マ・ケ・ヴオイ」から、食事が美味しいときの表現まで、在住者が実際に使う主要なジェスチャーを解説する。

2026-04-12
ジェスチャーイタリア文化ボディランゲージコミュニケーション語学

イタリア語の授業では学ばない、しかし実際の会話では頻出する「手の言語」がある。イタリアで暮らすと、言葉より先に手が動いている場面に何度も遭遇する。ジェスチャーを知っているかどうかで、会話の理解度が大きく変わる。

よく使われる主要ジェスチャー

マ・ケ・ヴオイ(Ma che vuoi?) 5本の指先をすぼめて上下に振る。「何が言いたいの?」「どういうこと?」という意味。イタリアで最も有名なジェスチャーの一つ。相手が曖昧なことを言ったとき、または驚いたときに使う。

ブオーノ(Buono) 人差し指を頬に当ててひねる動作。食べ物が美味しいとき、または何かが素晴らしいときに使う。レストランでシェフが近くを通ったときに目が合ったら、このジェスチャーで十分伝わる。

ノン・メ・フレガ(Non me ne frega) 手を顎の下に当ててさっと払うように前に出す。「どうでもいい」「関係ない」の意味。少々失礼なニュアンスもあるため、使う相手と状況を選ぶ。

ソルディ(Soldi) 親指と人差し指・中指を合わせて指先をこする。「お金」を意味する。会話中に料金の話をするとき、ジェスチャーだけで通じることが多い。

コルネット(Cornetto) 人差し指と小指を立て、他の指は折る(ロックの手の形)。南イタリアでは「魔除け」として使うが、相手に向けると「あなたの配偶者は浮気している」という侮辱になる。うっかり使うと大問題になるため要注意。

ヴァーファンクロ(Vaffanculo) 肘を曲げながら片腕を上に振り上げる動作。非常に強い侮辱表現。一切使わないことを推奨する。

オッキオ(Occhio) 人差し指で下まぶたを引き下げる動作。「気をつけろ」「よく見ろ」の意味。「その話、眉唾だよ」というニュアンスでも使う。

ジェスチャーは地域差もある。ナポリや南イタリアのほうが北部より使用頻度が高く、種類も多い。ミラノのビジネスシーンではジェスチャーをほぼ使わない人もいる。

在住外国人が意図せずジェスチャーを使うとイタリア人に喜ばれる。「もうイタリア人みたいだ」と笑顔で言われるのは、語学の上達と同じくらい現地に馴染んでいるサインと言える。

コメント

読み込み中...