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イタリアに生まれても「イタリア人」ではない:市民権法の矛盾

イタリアで生まれた移民の子どもは、親がイタリア国籍でない限り自動的にイタリア国籍を得られない。ジュス・ソリ(生地主義)をめぐる議論は、移民大国イタリアの国籍観を映している。

2026-06-25
市民権国籍法移民ジュスソリ

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ミラノで生まれ、イタリア語しか話せない15歳の少女が、外国籍のままイタリア社会で生きている——これは稀な例外ではない。

イタリアの国籍法は「血統主義(jus sanguinis)」を基本とし、父母のどちらかがイタリア国籍でなければ、イタリアで生まれても自動的にイタリア国籍は取得できない(出典:イタリア国籍法 L.91/1992)。

現状

生まれてからずっとイタリアで育ち、イタリア語で考え、イタリア人の友人と学校に通いながら、法的には外国人——こういう子どもたちは「新しいイタリア人(Nuovi Italiani)」と呼ばれることもある(推定)。

イタリアには外国籍の人々が全人口の約8〜9%(推定、出典:ISTAT各年統計)いる。その中で、イタリア生まれの二世・三世も相当数に上る。

ジュス・ソリの議論

ジュス・ソリ(jus soli、生地主義)——「生まれた場所の国籍」を認める原則——をイタリアの国籍法に導入するかどうかは、長年の政治的議論だ(推定)。

賛成側は「イタリアで育ったなら社会的に統合されており、国籍を与えるべき」と主張する。反対側は「国籍は文化・血統・共同体への帰属の問題で、生まれた場所だけで決めるべきではない」と言う。

現在のところ、ジュス・ソリは完全には導入されておらず、一定の条件を満たした場合に18歳で申請できる「ジュス・ソリ・テンペラート(修正生地主義)」の議論が続いている(推定)。

在住日本人と国籍

日本は二重国籍を原則として認めない(出典:日本国籍法)。そのため、イタリア国籍を取得するためには日本国籍を失うという選択をしなければならない。

永住権(permesso di soggiorno UE per soggiornanti di lungo periodo)はイタリアに5年以上継続して居住することで申請でき、国籍を変えずに安定した在住資格を得られる選択肢だ(推定・条件要確認)。

「どこの国の人か」という問いは、法律と文化と自己認識の三つが重なる複雑な問いだ。イタリアに住む外国人にとっても、この問いはいつか正面から向き合う場面が来る。

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