安全・防災
地震大国イタリア——リスクマップと在住者の備え方
イタリアは欧州でも有数の地震多発地帯だ。国立地球物理学火山学研究所(INGV)のリスクマップと、在住外国人が取るべき具体的な備えを解説する。
2026-04-16
地震防災リスク管理安全イタリア生活
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2016年8月のアマトリーチェ地震では、マグニチュード6.2の地震で約299人が死亡した。2009年のラクイラ地震(M6.3)では309人が犠牲になった。イタリアは欧州の中でも特に地震活動が活発な国であり、在住者はこのリスクを把握しておく必要がある。
高リスクエリア 国立地球物理学火山学研究所(INGV)の地震ハザードマップによると、高リスクエリアはアペニン山脈沿いが中心だ。特にリスクが高いとされるのは、カラブリア州・シチリア北東部・カンパーニャ州(ナポリ周辺)・中部アペニン(ウンブリア・ラツィオ・マルケ・アブルッツォ州境周辺)だ。逆にポー平野(ミラノを含む北部平野)や西部沿岸の一部は相対的にリスクが低い。
建物の耐震性 イタリアには古い石造りの建物が多く、これらの多くは近代的な耐震基準を満たしていない。1980年代以降に建てられた鉄筋コンクリート建造物は一定の耐震性を持つが、旧市街の石畳の中の古い建物は地震に弱い可能性がある。物件を選ぶ際に建築年代を確認することはリスク管理の一つだ。
在住者の備え
- 緊急連絡先の確認:イタリアの緊急電話番号は112(統合緊急番号)
- 非常用品の準備:水(1人1日3リットル×3日分)・食料・懐中電灯・モバイルバッテリー
- 家具の固定:棚や冷蔵庫の転倒防止固定は日本と同様に有効
- 保険確認:通常のテナント保険には地震被害が含まれないことが多い。地震特約(Estensione Rischio Sismico)を別途確認する
地震リスクを理由にイタリア移住を断念する必要はないが、高リスクエリアでの居住を選ぶ場合は建物の状態と保険の内容を確認するという選択肢がある。
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