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処方箋文化——イタリアの医療費と薬局での購入システム

イタリアの薬局(ファルマチア)での薬購入の仕組み。処方箋が必要な薬と不要な薬の違い、公費負担の「チケット」制度、夜間・緊急薬局の探し方を解説する。

2026-04-22
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この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。

イタリアの街角には緑の十字マーク(Croce Verde)が目印の薬局(Farmacia)が多い。日本と異なるのは、薬剤師(Farmacista)が処方箋なしでもアドバイスをくれる「セミ医療相談所」的な役割を担っている点だ。軽い症状であれば「かかりつけ医に行く前に薬局で聞く」という行動が日常的に見られる。

処方箋が必要な薬(Farmaco con Ricetta) 抗生物質・血圧降下剤・睡眠薬など、処方箋(Ricetta Medica)がなければ購入できない薬が多い。かかりつけ医(MMG)または専門医から発行された処方箋を薬局に持参して購入する。

公費負担チケット制度 SSN(国民保健サービス)に登録されている在住者は、処方薬に対して「チケット(Ticket)」と呼ばれる自己負担額のみ支払う制度がある。チケット金額は薬の種類・地域・収入によって異なり、€0〜€3(約0〜480円)程度のケースが多い。特定の疾患(慢性疾患・障害等)は無料になることもある。

OTC(処方箋不要)薬 ファルマコ・ダ・バンコ(Farmaco da Banco)と呼ばれる市販薬は処方箋なしで買える。鎮痛剤・風邪薬・消化剤・解熱剤などが該当する。タヴォレッタ(錠剤)単位ではなく、16錠・30錠単位のパッケージが一般的だ。

夜間・緊急薬局 イタリアの薬局は週に1〜2件、輪番制で夜間営業(Farmacia di Turno)を担当する。最寄りの緊急薬局は薬局のドアに掲示されているほか、「farmacia di turno + 都市名」で検索すると当日の担当薬局を確認できる。緊急性が高い場合はこの情報を事前に把握しておく価値がある。

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