オペラはイタリアで「生きている」か:ラ・スカラから地方歌劇場まで
ミラノのラ・スカラはオペラの殿堂だが、イタリアには100以上の歌劇場があり地方でもオペラが上演される。「オペラが文化として生活に近い国」の現実と、在住者が楽しむ方法を紹介する。
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「オペラ」という言葉はイタリア語で「作品」を意味する。イタリアはオペラの発祥地であり、17世紀初頭のフィレンツェで生まれたとされる(出典:各音楽史書)。モンテヴェルディ、ヴェルディ、プッチーニ、ロッシーニ——これらの作曲家が生み出した作品は今も世界中で上演されている。
ラ・スカラ(Teatro alla Scala)
ミラノのラ・スカラは世界で最も有名な歌劇場の一つだ(出典:各音楽評論)。毎年12月7日(ミラノの守護聖人アンブロジウスの祝日)のシーズン開幕公演はイタリアの文化的イベントとして広くメディアに取り上げられる。
チケットは数十EUR〜数百EUR以上の幅があり(推定)、人気公演は数ヶ月前から売り切れることも多い。立ち見席(loggione)は比較的安価で入手しやすい(推定)。
ヴェローナの野外劇場
毎年夏、ヴェローナの古代ローマ円形劇場「アレーナ(Arena di Verona)」で野外オペラフェスティバルが開催される(出典:Arena di Verona公式)。夜空の下、2万人以上が観客となる壮大な野外オペラは、ラ・スカラとは全く異なる体験だ。
ロミオとジュリエットの舞台でもあるヴェローナで、椅子と蝋燭(ロウソク型のライト)を持参して観客が会場を飾る慣習がある。
地方の歌劇場
イタリア全土には国立・市立の歌劇場が100以上ある(推定)。小さな地方都市でも地元の歌劇場が年間プログラムを持つ。「特別なハレの日の文化」というより、「地元のコンサートに行く」感覚でオペラが身近にある環境だ。
在住日本人の楽しみ方
オペラは言語の壁(イタリア語)を超えて楽しめる部分が大きい。声と音楽の力は、ストーリーを知らなくても体に訴える。プログラム(対訳付き)を事前に読んでおくと、より深く楽しめる。
ラ・スカラのウェブサイトでは電子チケットを事前購入できる。日本からのアクセスも可能だ。スカラに隣接するスカラ博物館(Museo Teatrale alla Scala)は楽器・衣装・歴史資料を展示しており、オペラの歴史を知るうえで入門的だ。
イタリアに住んで「一度もオペラに行かなかった」のは、少しもったいないかもしれない。