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文化・トレンド

ミラノファッションウィークの内側——在住者が感じる街の変容

年2回(2月・9月)開催されるミラノファッションウィーク期間中の街の変化。ホテル価格の急騰、交通渋滞、メディア関係者の流入を在住者の視点から伝える。

2026-04-18
ミラノファッションウィークミラノモーダファッション在住者

この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。

2月の第3週と9月の第3〜4週、ミラノは別の街になる。モンテナポレオーネ通りやブレラ地区には世界中のバイヤー・ジャーナリスト・インフルエンサーが押し寄せ、普段€150のホテルが€800〜€1,200(約128,000〜192,000円)になる。これがミラノファッションウィーク(Milano Moda Donna/Uomo)の現実だ。

ショーはパラッツォ(歴史的建造物)・倉庫・工場跡など様々な会場で開催され、Calumettoのような業務スーパー跡地がショー会場になることもある。一般公開されるショーはごく少数で、ほとんどはバイヤーとメディア向けのクローズドイベントだ。

在住外国人にとって、ファッションウィーク期間は「混雑するが楽しい」という二面性がある。地下鉄はいつもより混み、タクシーが捕まらない。その一方で、普段はクローズドな建物の中庭が一般公開されたり、街のいたるところでポップアップショップが現れたりする。

Fuorisalone(ファッションウィーク期間中の自由参加イベント群)と同様に、ファッションウィーク中もメインショー以外の関連イベントが多い。トークイベント・展示・ポップアップは一般公開のものが多く、在住者はこれを楽しみにしている人も多い。

ミラノのファッション産業は年間売上高が数兆円規模で、街の経済に深く組み込まれている。モードの街として生きるミラノ在住者は、ファッションウィークを「煩わしいイベント」と感じる人と「都市のエネルギーが上がる時期」と感じる人に分かれる。どちらの見方も正直なところだ。

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