CGV・롯데시네마——韓国の映画館はなぜ「体験施設」になったのか
韓国の映画館観客動員数は長年、人口比で世界トップクラスだった。スクリーンXやIDEAL、4DXなど独自技術を生んだ韓国映画館文化の深さを探る。
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韓国の映画館観客動員数は長年、一人当たりの年間鑑賞回数で世界トップクラスの水準を維持してきた(2019年以前のデータ、推定)。コロナ禍で大幅に落ち込んだが、回復傾向にある。
この数字を支えているのが、CGV・롯데시네마(ロッテシネマ)・メガボックスの3大チェーンだ。単なる映画鑑賞の場を超えた「体験施設」としての映画館を作り上げた。
4DX・ScreenXの発祥地
4DX(座席が動き、風や水しぶきが出る体験型上映システム)はCGV(CJ CGV)が開発した技術だ。2009年に韓国で初めて導入され、現在は世界60カ国以上に展開されている。
ScreenX(スクリーンXは映画館の正面だけでなく、左右の壁面にも映像を投影する270度パノラマ上映)もCGVが生んだ。こうした技術革新が韓国から生まれた背景には、「映画館に何かを足しなければ客が来ない」という危機感と挑戦があった。
映画の価格と格差
一般的な映画チケット代は12,000〜15,000ウォン(1,260〜1,575円)程度だが、4DXやIMAXになると20,000〜25,000ウォン(2,100〜2,625円)以上になる(推定)。映画ごとに「どのフォーマットで見るか」を選ぶ楽しみ方が定着している。
映画の日(영화의 날)などの割引デーには極端に混雑する。特定の曜日や時間帯は割引になる映画館も多く、賢い映画ファンは日程を計画して鑑賞する。
韓国映画が強い理由
봉준호(ポン・ジュノ)監督の「パラサイト」、オスカーを取った流れで世界的に注目が集まったが、韓国映画は2000年代初頭からすでに国内で強かった。한국영화(韓国映画)の占める국내 관객 점유율(国内観客シェア)が50%を超えることも多く(推定)、自国映画をこれほど支持する市場は先進国では珍しい。
映画が「デートの定番」として定着していることも動員数を支える。커플(カップル)文化と映画館が深く結びついた韓国では、映画館は単なる娯楽施設ではなく関係性を育てる場でもある。