皮膚科が「日常」になった韓国——피부과(ピブグァ)通いの現実
韓国では皮膚科に定期的に通うことが、特別なことではない。レーザートーニング、ピーリング、水光注射——医療行為がスキンケアの延長になった社会の背景を探る。
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「피부과 다녀왔어(皮膚科に行ってきた)」という言葉を韓国の友人から聞いても、病気を心配する必要はない。多くの場合、定期的なスキンケア施術を指している。
韓国では皮膚科(피부과)が「治療の場」と「美容の場」を兼ねている。ニキビや湿疹を治すだけでなく、肌ツヤの改善・シミ対策・毛穴ケアを目的に定期通院する人が多い。
代表的な非保険メニュー
레이저 토닝(レーザートーニング): シミ・くすみ対策のレーザー照射。1回3万〜8万ウォン(3,150〜8,400円)程度から。月1回程度の定期施術が推奨されることが多い(推定)。
수광 주사(スグァン チュサ、水光注射): ヒアルロン酸等を皮膚に直接注入し、ハリと潤いを与える。1回15〜30万ウォン(15,750〜31,500円)程度(推定)。
케미컬 필링(ケミカルピーリング): 酸性溶液で古い角質を除去。1回1〜3万ウォン(1,050〜3,150円)程度から施術でき、日常的なメニューとして位置づけられている(推定)。
なぜこんなに安いのか
韓国の医療美容が日本より安い理由には複数の要因がある。医師・看護師の人件費の差、機器の輸入コスト、医院間の競争激化——特にソウルの강남(カンナム)・신사동(シンサドン)エリアには皮膚科・성형외과(美容整形外科)が密集しており、価格競争が激しい。
医院によっては「패키지(パッケージ)」として複数回のセット料金を割引で提供することもある。
남성도 피부과(男性も皮膚科)
韓国では男性の美容意識が高い。남자 스킨케어(男性スキンケア)市場は世界でも上位クラス(推定)で、男性が皮膚科に通うことは全く珍しくない。特に20〜30代男性の間でニキビ治療や레이저 시술(レーザー施術)の利用が増えている。
「피부 관리(肌管理)」という言葉が普通の語彙として使われる社会。スキンケアが気合を入れた特別事ではなく、歯磨きに近い文脈で語られるのが韓国の現在地だ。