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現金を使わない国:韓国のキャッシュレス社会の全貌

韓国のキャッシュレス決済比率は世界トップクラス。カード・スマートフォン決済が社会インフラとして機能している背景と、外国人が使いこなすための情報を整理する。

2026-07-21
キャッシュレス決済カードカカオペイ外国人

この記事の日本円換算は、100KRW≒10.5円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

ソウルで財布を忘れて外出したとき、どこまで生活できるか。スマートフォンがあれば、かなり遠くまで行ける。コンビニ・地下鉄・カフェ・飲食店・タクシーのほとんどで、スマートフォンかカードで支払いができる。

韓国のキャッシュレス率

韓国中央銀行(韓国銀行)の調査では、韓国の決済に占めるカード・電子マネーの比率は継続的に高い水準にあり、現金使用率は低下傾向にある。具体的な比率は年ごとに変化するが、「韓国のキャッシュレス化は世界有数」という認識は広く共有されている。

この背景には、1990年代に政府がクレジットカード利用を促進する税制優遇(カード利用額の一部を所得控除)を導入したことがある。これがキャッシュレス化の最初の大きな後押しになった。

外国人が使える決済手段

クレジットカード(国際ブランド)
VISA・Mastercardは韓国のほぼ全ての加盟店で使える。日本のクレジットカードをそのまま使えるが、為替手数料と海外事務手数料がかかる。

T-money(交通系ICカード)
地下鉄・バス・コンビニ・タクシーで使える。コンビニでチャージ可能。現金でのチャージが必要。

카카오페이(カカオペイ)・네이버페이(ネイバーペイ)
韓国のスマートフォン決済。韓国の銀行口座・韓国の携帯電話番号が必要になるため、外国人が使うにはハードルがある。

삼성페이(サムスンペイ)
Samsung製スマートフォンで使える決済サービス。海外カードでの登録も条件によっては可能。

現金が必要な場面

完全キャッシュレスと思いきや、現金が必要な場面もある。

  • 一部の재래시장(在来市場)の個人商店
  • お年寄りが経営する食堂・屋台
  • 現金のみの定食屋(洗礼を受けた感じがする)
  • 屋台の簡易販売など

旅行者は「最低1万ウォン(1,050円)の現金」を財布に入れておくと安心だ。

外国人が銀行口座を開く方法

キャッシュレスをフル活用するには韓国の銀行口座が必要。外国人登録証があれば、ほとんどのメガバンク(KEB하나은행、신한은행、우리은행、국민은행)で口座開設ができる。

窓口は予約制のことが多く、英語対応の窓口もある。必要書類は外国人登録証・パスポート・韓国の携帯電話番号。


キャッシュレスが進んだ社会は使いやすい一方で、「現金を持っていない人が取り残される」問題も起きている。高齢者・観光客・システム障害時のリスクなど、インフラとしての脆弱性は常にある。便利さとセットで意識しておく価値がある。

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