漢江(ハンガン)の河川敷は公園ではなく市民の「第二のリビング」だ
ソウル市内を流れる漢江の河川敷には25のリバーパークが整備されており、市民の日常的な集い場として機能している。在住外国人が漢江をどう活用しているかを解説します。
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金曜の夜、漢江の뚝섬(トゥクソム)公園の芝生に来ると、10〜20人ずつのグループが散在してピクニックをしている。コンビニの袋、チキン、ソジュ、Bluetooth スピーカー。夜の11時でもまだ人がいる。
漢江の河川敷は「公園に来た」という感覚ではなく、「自分たちのスペースに来た」という使われ方をしている。
25のリバーパーク
ソウル市は漢江沿いに25のリバーパーク(한강공원)を整備している。ソウル市の管理する漢江公園の合計面積は約3,000万平方メートルに達するとされており、これはソウル市面積の約5%に相当するスケールだ。
各パークには自転車道・ローラースケートエリア・バーベキュー施設・カフェ・スポーツコート・プール(夏季限定)・キャンプ場等が整備されている。入場料は無料だ。
コンビニ弁当×漢江という公式
韓国のソウルで定番化している野外スタイルが、コンビニで食べ物と飲み物を買って漢江で食べるというものだ。
近くのGS25やCUで김밥(キンパ)・파닭(フライドチキン)・맥주(ビール)・ソジュをそろえ、芝生の上でシートを広げて食べる。トータルコストは一人KRW5,000〜15,000(約525〜1,575円)程度に収まることも多い。
外食するより安く、家で飲むより気持ちがいい。この「漢江ピクニック」はソウルで友人と過ごす標準的な選択肢の一つになっている。
スポーツ・アクティビティ
漢江沿いの自転車道(자전거 도로)は整備状況が良く、漢江を周回するルートは全長約100キロ以上に及ぶ。レンタサイクルは各公園内で借りられる(一般自転車・電動自転車等)。
バレーボール・フットサル・배드민턴(バドミントン)のコートが各パークに整備されており、週末は予約なしで使用できる場所も多い。特にバドミントンは韓国人に広く親しまれており、河川敷で打ち合う場面をよく見かける。
여의도(ヨイド)と벚꽃(桜)
春(3月下旬〜4月上旬)の漢江では、여의도漢江公園の벚꽃(桜)並木が有名だ。このシーズンは特に人が集中し、週末は河川敷が人でびっしりになる。
벚꽃 시즌(桜シーズン)の漢江ピクニックは、在住外国人の間でも年中行事として定着している。入場無料・交通アクセスが良い(地下鉄5号線汝矣島駅)・コンビニが近い——という条件が重なって、毎年大勢が集まる。
日没後のノエル
漢江の特徴として、夜間の利用が活発だという点がある。夜景・照明付き橋・屋台・カフェが残ることで、夕方以降も人が集まる環境になっている。여름(夏)は暑くて昼間は辛く、夜の漢江がメインの活動時間になる。
在住外国人として漢江をどう使うかは、自分の行動パターン次第だ。週末の運動場所として、友人との集まりの場として、一人でぼんやりする時間を作る場として——無料で使えるこの広さは、都市型の生活の息抜きになる。