外国人登録と住宅契約の手続き——韓国での最初の手続きを整理する
韓国に住み始めたら最初にやること——外国人登録証の取得から住民登録(転入申告)、賃貸契約の仕組み(チョンセ・ウォルセ)まで、在住日本人向けに手続きを整理します。
この記事の日本円換算は、100KRW≒10.5円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(KRW)の金額を基準にしてください。
韓国に引っ越してきた直後の数週間は、手続きの連続だ。外国人登録証の取得、住民登録(転入申告)、銀行口座、携帯電話——それぞれが連動していて、一つが遅れると次が詰まる。全体の順序を最初に把握しておくと、無駄な往復を減らせる。
外国人登録証(외국인등록증)の取得
在住資格のあるビザで入国してから90日以内に、管轄の出入国・外国人事務所で「外国人登録」の申請が必要だ。
必要書類(一般的なケース):
- 申請書(窓口でもらえる)
- パスポート(有効期限が十分に残っているもの)
- ビザ発給基準を満たす証明書(雇用契約書・在学証明書など、ビザ種別による)
- 証明写真(3×4cm、最近撮影したもの)
- 手数料:30,000KRW(約3,150円)程度
申請後、外国人登録証の受け取りは1〜4週間程度かかることが多い。登録証ができるまでは、パスポートをコピーして常に持ち歩くと身分証の代わりになる。
外国人登録証が発行されたら、住所地の区役所(동주민센터)に「転入申告」を行う。これで公共サービスの一部が利用可能になる。
住宅契約の仕組み:チョンセとウォルセ
韓国の賃貸契約には日本にはない仕組みがある。
ウォルセ(월세):月払い家賃 日本の賃貸と同じ仕組みで、毎月一定額を支払う。ただし敷金(보증금)が必要で、数百万〜数千万KRW(約数十万〜数百万円)を入居時に預ける。退去時に返還される。
チョンセ(전세):一括預託式 韓国独特の制度。物件価格の50〜80%に相当する大きな金額を「チョンセ保証金」として家主に預け、その代わりに月額家賃をゼロまたは最小限にする仕組みだ。家主は預けられた資金を運用して収益を得る構造になっている。
外国人がチョンセを利用するには韓国の銀行口座と信用情報が必要で、特に渡韓直後は難しいことが多い。まずはウォルセで契約するケースが一般的だ。
銀行口座と携帯電話の手順
外国人登録証が取得できたら、銀行口座と携帯電話の手続きに進める。
銀行口座は外国人登録証・パスポート・居住証明(契約書など)を持参して申請する。KEB하나은행(ハナ銀行)、신한은행(新韓銀行)などが外国人向け口座に慣れている。
携帯電話(SIM)も外国人登録証があれば契約可能。3大キャリア(SK、KT、LG U+)それぞれに外国人向けプランがある。MVNOの格安SIMも、外国人登録証があれば契約できる。
手続きの連鎖は「外国人登録証→銀行口座→携帯」の順番で進むことが多い。住所が決まる前に外国人登録証の申請だけ先に動かしておくと、全体のスケジュールを早められる。