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移住・ビザ

済州島移住の現実——ビザフリー・生活コスト・日本人コミュニティ

済州島はビザなしで長期滞在できる特区がある。韓国本土より物価が安く、自然豊かな環境でのスローライフが可能。日本人在住者の実態と移住の現実を解説する。

2026-04-18
済州島ビザフリー移住スローライフ韓国定住

この記事の日本円換算は、100KRW≒10.5円で計算しています(2026年4月時点)。

済州島(チェジュド)は韓国の最南端に位置する島だ。ソウルから飛行機で約1時間。温暖な気候、火山地形、美しい海岸線。観光地としてだけでなく、「都市の喧騒から離れて暮らしたい」という移住者に注目されている。

済州島のビザ状況

済州島は「済州特別自治道特別法」に基づき、観光目的の短期滞在については通常のビザ免除より緩い基準が設けられている。ただし長期滞在・生活者としての居住に特化したビザ制度があるわけではなく、韓国本土と同様のビザ規定が基本的には適用される。

日本人は韓国への短期滞在(観光)はビザなしで90日滞在可能。これは済州島でも同様だ。就労・事業目的であれば通常の韓国就労ビザが必要になる。

「済州島だから特別な長期ビザがある」という誤解が一部で広まっているが、現時点で日本人向けの特別移住ビザ制度は存在しない。

生活コストの現実

済州島はソウルと比べて家賃が安い。ただし「物価が全体的に安い」というわけではなく、食料品・外食の価格はソウルとほぼ同水準か、孤島という特性から輸送コストが上乗せされている品目もある。

費用項目済州市内の目安
1LDK家賃(月額)40〜80万ウォン(42,000〜84,000円)
一般食堂での外食(1食)8,000〜15,000ウォン(840〜1,575円)
スーパーマーケットでの食材ソウルとほぼ同等〜やや高い
交通費(バス・タクシー)バスは1,200ウォン(126円)均一

ソウルのコンドミニアム相場と比べると家賃が安いのは確かだが、「東南アジア並みに安く暮らせる」という期待は現実と乖離している。

車が必須

済州島の最大の不便さは公共交通の少なさ。バス路線はあるが本数が少なく、島内の移動には車が事実上必要だ。レンタカーは月単位で借りると割安になるが、外国人の長期レンタルには制約がある場合もある。

長期滞在するなら中古車の購入が現実的だが、これには韓国の居住登録と外国人登録証が必要になる。

日本人コミュニティ

済州島在住の日本人は少ない。ソウル・釜山と比べると外国人コミュニティ自体が薄く、日本語環境を求める人には孤立感がある。現地の人と直接韓国語でつながれる語学力がある、あるいは一人でいることへの抵抗がない、という条件がある人に向いている。

SNSやFacebookグループを通じて在住日本人とつながることは可能だが、コミュニティの規模はソウルとは比較にならない。

済州島移住が合う人・合わない人

自然の中でのんびり過ごしたい、韓国語をある程度話せる、仕事はリモートで完結している——この条件が揃っている人には、済州島は本当に良い選択肢だ。海風の中で朝のコーヒーを飲みながらリモートワーク、という生活が月8〜10万円台で実現する可能性はある。

一方で、日本語環境・外国人向けインフラ・公共交通を重視するなら、ソウルか釜山の方が現実的だ。

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