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キムジャン:キムチを一緒に漬ける共同作業の文化的意味

김장(キムジャン)は冬前に大量のキムチを漬ける韓国の伝統行事。ユネスコ無形文化遺産にも登録されている。その意味が変化しつつある現代での「キムジャン」を探る。

2026-07-27
キムジャンキムチ伝統ユネスコ共同体

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11月下旬から12月、韓国のマンション駐車場や広場で白菜と赤い唐辛子の混じった香りが漂ってくることがある。김장(キムジャン)の季節だ。

キムジャンとは

冬の保存食として数十〜数百kgのキムチを一度に漬ける、韓国の伝統的な行事。元々は厳しい冬を乗り越えるために、近隣や親族が集まって共同作業で仕込む文化として根付いていた。

漬ける量の多さから一家族だけでは手が回らず、「今日はAさんの家、来週はBさんの家」と互いに手伝い合う仕組みがあった。この相互扶助の精神もキムジャンの文化的核心とされ、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された。

現代のキムジャン事情

冷蔵庫・冷凍庫の普及と都市化で、大量に漬ける必要性は減った。スーパーやコンビニで小分けのキムチが通年で買える時代だ。

しかし、キムジャン文化は消えてはいない。形が変わっている。

マンション駐車場でのキムジャン
都市部でも、大家族・親族が集まる時に、マンションの共用スペースを使ってキムジャンをするケースは続いている。

キムジャン体験プログラム
自治体・農業法人・社会的企業が提供する「キムジャン体験ツアー」が増えている。地方農家での収穫から仕込みまでを体験する日帰り・1泊2日プログラムがある。

「함께 김장(一緒にキムジャン)」ボランティア
地域のコミュニティや会社がチームでキムジャンをして、作ったキムチを低所得者・独居高齢者に配るボランティア活動も定着している。

キムジャンの材料と費用

一般家庭の最小規模(白菜20kg程度)のキムジャン材料費は、年によって異なるが10〜20万ウォン(1万500〜2万1,000円)程度かかるとされる(推定)。白菜の価格は気候によって大きく変動し、不作の年には農水産食品流通公社(aT)の動向が食卓に直結する。

2022年秋は台風の影響で白菜価格が高騰し、「김장 포기(キムジャン포기)」(キムジャンをやめること)が社会問題として報道された。포기は「諦める」と「白菜一株(포기)」の掛け言葉として話題にもなった。

外国人も参加できるキムジャン体験

ソウルには外国人向けのキムジャン体験プログラムがある。主要な場所は:

  • 수원 전통문화관(水原伝統文化館)
  • 한국민속촌(韓国民俗村、용인市)
  • 각 구청 주관 지역행사(各区役所主催の地域イベント)

11〜12月に行われることが多く、事前予約が必要なプログラムがほとんど。


キムジャンは「大量のキムチを漬ける作業」だけでなく、「一緒に手を動かして食を分かち合う時間」としての意味がある。その感覚は、都市生活が当たり前になった今も、変わらず大事にされている。

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