K-POPが作った語学留学ブーム——韓国語学習産業の規模と、現地留学の実態
K-POPをきっかけに急拡大した韓国語学習市場。語学堂の費用・生活費・留学期間など、韓国語留学の実態を解説。
この記事の日本円換算は、100KRW≒10.5円で計算しています(2026年4月時点)。
日本国内の韓国語学習者数は2020年代に急増した。民間調査では2023年時点で韓国語を学んでいる日本人は数百万人規模に達するとも言われ、英語・中国語に次ぐ第三の外国語学習市場になっている。その背景にあるのは、明らかにK-POPとドラマだ。
語学学習アプリの韓国語ユーザー
Duolingoが公開している「世界で学ばれている言語」データでは、日本における韓国語学習者数がここ数年で急増している。英語の次に韓国語を学ぶ日本人が多いという結果も出ている(Duolingo Language Report 2023)。
現地留学の選択肢——語学堂
韓国の大学には外国人向けの語学教育機関「어학당(語学堂)」がある。ソウル大学・延世大学・高麗大学などの有名校が語学堂を持っており、1タームが10週間(2ヶ月半)単位のプログラムが一般的だ。
| 大学 | 1タームの学費(目安) |
|---|---|
| ソウル大学 | 約150万KRW(約15.7万円) |
| 延世大学 | 約165万KRW(約17.3万円) |
| 高麗大学 | 約155万KRW(約16.3万円) |
※費用は年度により変動する。各大学公式サイトで最新情報を確認すること。
1ターム(2.5ヶ月)の学費として約15〜17万円。これに宿舎・生活費が加わる。語学堂の宿舎は月60〜80万KRW(約6.3〜8.4万円)前後が相場。食費・交通費込みで月100〜150万KRW(約10.5〜15.7万円)程度の生活費を想定する人が多い。
語学堂 vs 私設学院(학원)
語学堂は大学附属のため信頼性が高く、同じ志を持つ外国人留学生と出会える環境がある。ただし授業は週5日・1日4〜5時間という密度で、仕事と並行は難しい。
対して私設学院(학원、ハグォン)は短期・集中型のプログラムが多く、夕方からの授業も選べる。費用は月30〜60万KRW(約3.1〜6.3万円)程度と安め。会話力だけを鍛えたい場合や、社会人の短期滞在には向いている。
ワーキングホリデーとの組み合わせ
日本人は韓国に対してワーキングホリデービザ(協定あり・年間上限あり)を申請できる。2026年現在、1年間の滞在が可能で、語学堂に通いながらアルバイトをする在留スタイルが若い日本人の間で定着している。
なお、語学堂への正規入学はビザ要件が別に存在するため、ワーホリビザと語学堂通学を組み合わせる際は事前に大使館・語学堂に確認することを強くすすめる。
K-POPが作った「韓国を知りたい」という需要は、語学留学という実際の人流にまで転化している。その市場は今も成長中だ。