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韓国の梅雨と夏の雨:ソウルで「장마」を生き延びる

韓国の梅雨(チャンマ)は日本の梅雨とは別物。集中豪雨が多く、排水問題やカビへの対処が必要になる。在住日本人が知っておくべき夏の雨事情をまとめた。

2026-07-02
梅雨気候生活情報チャンマ

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韓国語で梅雨を「장마(チャンマ)」という。日本語の「梅雨」と漢字の起源は同じだが、気象の性質はかなり異なる。ソウルに着いた6月末、最初の夏を迎えた日本人が「これ、梅雨じゃない」と感じるのは間違いではない。

日本の梅雨とどう違うか

日本の梅雨は「しとしと長く降る」イメージが強い。湿度が高く、雨が続く中でじわじわ消耗する感じ。

韓国の장마は「突然どしゃ降り、しばらくしたら晴れる」というパターンが多い。一度に降る雨量が多く、短時間での集中豪雨になりやすい。2022年8月のソウル集中豪雨では、一部地域で1時間に100mmを超す雨量を記録し、地下鉄の出口が浸水した。

장마の時期はおおむね6月下旬〜7月中旬。その後は蒸し暑い夏本番に移行する。ただし年によってずれが大きく、8月に大雨が集中することもある。

地下に住む人にとっての장마

ソウルには反地下(バンジハ)と呼ばれる半地下住宅が多く残っている。장마の季節、こうした住宅では浸水リスクが一気に上がる。

借り手は入居前に「浸水の履歴」を確認する権利がある。ただ、履歴を正直に話す大家ばかりではない。バンジハ物件を検討するなら、梅雨前の6月に内見し、過去の水害痕(壁の染み、床の補修跡)を確認しておくのが現実的だ。

カビ問題

湿度が高い時期のカビは、韓国でも深刻な問題になる。とくに湿気がこもりやすいクローゼットの奥、窓の下の結露が続く部分、浴室の目地に発生しやすい。

一般的な対策は以下の通り。

  • 除湿機(제습기)の早期投入 — 5月末〜6月上旬から動かしておくと장마前に部屋の湿度をコントロールできる
  • 押し入れ・クローゼット用の乾燥剤 — ダイソーやミニストップでも入手可
  • 浴室の換気 — シャワー後に必ずドアを開けて乾燥させる習慣が必要

실내화(室内履き)の文化

韓国のマンションには「거실(リビング)でも靴を脱いで入る」文化があるが、장마の時期は玄関先での泥・水の管理が特に重要になる。

外から帰ったとき、靴底に水と泥がついたまま玄関タイルが汚れることが多い。玄関マットは吸水性の高いものを장마前に交換しておくのが経験者のあるある対策。

傘事情

韓国では「折りたたみ傘を常時持ち歩く」習慣がある。特に通勤者は傘を職場に置きっぱなしにしているケースが多い。急な雨でもコンビニに行けば1,500〜2,000ウォン(157〜210円)でビニール傘が買えるので、長傘を毎日持ち歩く必要性は薄い。

ソウルの地下鉄構内には「傘シェアサービス」のスタンドがある駅もあった時期があるが、普及はまだ限定的。

台風との関係

張마が終わった後の8〜9月は台風シーズン。韓国は日本よりも台風の直撃頻度は低いが、年によっては大型台風が朝鮮半島を直撃する。2020年の台風シーズンは連続して上陸し、農業被害が大きかった年として記憶されている。

台風の事前準備として、ソウルでは窓の隙間テープ補強、停電に備えたモバイルバッテリーの充電、食料の備蓄(コンビニに人が殺到するため)が一般的に行われている。


장마を「不快な季節」と割り切るより、「ソウルの夏の前半戦」として受け入れると少し楽になる。雨の降り方を見慣れると、晴れたときの解放感がまた格別に感じられる。

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