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釜山・大邱——ソウルを選ばない韓国生活という選択肢

韓国第二・第三都市、釜山(プサン)と大邱(テグ)での生活実態を解説。ソウルとの物価・生活環境・日本人コミュニティの違い、釜山の日本語学習者との交流、地方都市で働く外国人の現実まで。

2026-04-21
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この記事の日本円換算は、100KRW≒10.5円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(KRW)の金額を基準にしてください。

韓国在住の日本人のほとんどはソウルにいる。これは数字が示す事実で、在ソウル日本大使館の管轄人口が在韓日本人全体の7〜8割を占める。

それでも、釜山や大邱を選ぶ日本人がいる。

釜山——日本に最も近い韓国の大都市

釜山(プサン)は人口約335万人(2024年時点)、韓国第二の都市。最大の特徴は「日本から近い」ことだ。

福岡・博多港からフェリーで約3時間。格安航空券なら博多〜釜山は1万円以下のことも多い。対馬経由の高速船も運行されている。「週末に日本に帰る」が現実的にできる距離感は、ソウルとの大きな差だ。

生活コストはソウルより安い。

比較ソウル(江南区)釜山(市内)
ワンルーム家賃(月)KRW 60万〜100万KRW 35万〜70万
外食1食(ローカル)KRW 8,000〜12,000KRW 6,000〜9,000

釜山の日本人コミュニティはソウルより小規模だが、「韓国語を学ぶ日本人」と「日本語を学ぶ韓国人」の交流は活発だ。釜山大学・慶星大学など大学が多く、言語交換(언어교환)のコミュニティが自然に形成されている。

大邱——韓国の「内陸の都市」

大邱(テグ)は人口約240万人。韓国中南部の内陸に位置する。

「暑い都市」として有名で、夏の気温が釜山・ソウルより高くなる傾向がある。繊維・ファッション産業の発祥地という歴史があり、東城路エリアは若者向けの商業地区として機能している。

大邱を選ぶ外国人は、語学留学(慶北大学・嶺南大学等への留学)か、地場企業への就職が中心だ。日本語コミュニティの規模はソウル・釜山より小さい。

地方都市で働く外国人の現実

釜山・大邱で就職する外国人は、日系企業の駐在・語学教師(英語・日本語)・韓国ローカル企業への就職が主なパターンだ。

ソウルほどの求人数はない。テック系・外資系のポジションはほぼソウルに集中しており、リモートワークが前提でない限り、キャリアの選択肢は限られる。

一方で、生活コストが低く、地域コミュニティとのつながりが作りやすいという利点がある。韓国語学習に集中したい人、「ソウルの喧騒を避けたい」人には、地方都市はリアルな選択肢になる。

どちらを選ぶか

「韓国で何をするか」によって答えが変わる。

ビジネス・就職・人脈形成が目的なら、ソウルから始めるのが合理的だ。釜山・大邱は、生活コストを下げながら韓国生活を体験したい人や、日本との往来を頻繁にしたい人に向いている。

韓国は広くない国だが、都市によって生活の「色」はかなり違う。

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