韓国のスポーツ文化——チムジルバン・ハイキング・野球観戦
韓国に住むと関わることになるスポーツ・身体文化の三本柱。チムジルバン(大衆サウナ)の作法、登山文化の驚きの規模、プロ野球観戦の熱気を在住者目線で解説します。
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韓国に住み始めた日本人が「思っていたより身体を動かす文化が強い」と感じることがある。特に土日の朝、登山口に向かう地下鉄に乗ると、フルアウトドア装備のおじさん・おばさんが大量に乗っていて驚く。この国の身体文化は独特だ。
チムジルバン:日本のサウナと何が違うか
チムジルバン(찜질방)は大衆浴場+サウナの複合施設。銭湯文化を持つ日本人には馴染みやすいが、違いもある。
最大の違いは、男女混合のサウナ室が存在すること。入浴エリアは男女別だが、汗蒸幕(韓国式低温サウナ)のある休憩エリアは共用で、専用の衣類(韓国語でチムジルバンウニフォーム)を着て利用する。
利用料は施設によって異なるが、基本入場料が約5,000〜15,000KRW(約525〜1,575円)程度。アカスリ(タオル一枚で皮膚を磨く垢すり)は別料金で30,000〜50,000KRW(約3,150〜5,250円)程度が多い。
深夜まで営業している施設が多く、サウナ休憩室で仮眠する文化もある。韓国では終電を逃した際の宿泊代わりにチムジルバンを使う人もいる。
登山文化:なぜ韓国人はあんなに山に登るのか
韓国は国土の約70%が山地だ。ソウル市内だけでも北漢山国立公園(최고봉:白雲台836m)、道峰山、冠岳山といった登山可能な山が複数ある。
週末の早朝、登山口の駐車場は6時台から満車になる。高齢者も多く、60〜70代が膝まで届くタイツとトレッキングポールで急斜面を軽快に歩いている光景は最初は衝撃的だ。
装備への投資が本格的なのも特徴。登山ブランド(K2、Nepa、Blackyak等)が韓国には複数あり、アウトドアウェアの消費規模は日本と比較しても大きいと言われている。
在住日本人にとって北漢山は日帰りで行ける好アクセスの山だ。ソウル市内からの交通も整備されており、週末のリフレッシュ先として使う在住者は多い。
韓国プロ野球(KBO)観戦の熱量
韓国プロ野球(KBO)は10球団制で、ソウルには3チームある(ドジャース傘下のLGツインズ、KTウィズ、キウム・ヒーローズ)。
球場に行くと日本との違いにすぐ気づく。チア(チアリーダー)が全試合にいて、応援歌を絶え間なく演奏する。鳴り物応援も活発で、球場全体の音量が非常に高い。韓国人の観戦マナーは「騒ぐのが正しい」という文化だ。
チケットは事前にネットで購入できる(Naver、各球団サイト)。自由席は10,000〜15,000KRW(約1,050〜1,575円)程度から。外野席は安く、内野指定席は高め。球場の食べ物(治鶏(チメク:チキン+ビール)が定番)も観戦文化の一部だ。
韓国語がわからなくても楽しめる。音と熱気で十分にわかる夜だ。