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文化・社会構造の分析

韓国の高齢化と「실버경제(シルバー経済)」——老後の姿が変わりつつある

韓国は急速な少子高齢化が進む社会だ。老後の経済状況、高齢者の労働参加率、シルバー産業の実態——日本と比較しながら韓国の高齢社会の現在を探る。

2026-06-15
高齢化シルバー経済老後

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ソウルの地下鉄には「경로우대(敬老優遇)」席が設けられており、65歳以上は地下鉄を無料で利用できる。この制度は1984年に導入された。

一方で、ソウルを歩くと高齢者がリヤカーを引いてダンボールや古紙を回収している姿を見かける。この对比(コントラスト)が、韓国の高齢者問題の複雑さを象徴している。

高齢者貧困率の深刻さ

OECDの統計(推定)によれば、韓国の高齢者(65歳以上)の相対的貧困率はOECD加盟国の中でも最高水準にある。国民年金制度の歴史が浅く(1988年創設)、十分な年金受給資格を持たない高齢者が多いことが背景にある。

高齢者が生活費を稼ぐために再就労する割合は、日本と同様に高い。コンビニのレジ、清掃業、警備員——都市部の高齢就労者の姿は日常的な光景だ。

チムジルバンと高齢者の「居場所」

24時間営業のチムジルバン(찜질방)は、入浴費2만원(2,100円)程度で夜を過ごせることもあり、住居を持たない高齢者が利用するケースもある。公園や地下鉄のコンコースも、居場所のない高齢者が時間を過ごす場所になる。

一方、중장년층(中高年層)向けの再就職支援センター、고령자 취업(高齢者就業)プログラムが各自治体で整備されている。政府として「일하는 노인(働く高齢者)」を支援する方向性は明確だ。

変わる老後の選択肢

「실버타운(シルバータウン)」と呼ばれる高齢者専用住宅施設が増えている。入居一時金と月額費用が発生する有料老人ホームに近い形態で、健康管理・食事・コミュニティが提供される。都市近郊に増えており、富裕層が「終の棲家」として選ぶケースが増えた。

韓国の高齢化率は日本より低い段階にあるが、スピードが速い。日本の軌跡を参照しながら、韓国社会がどう対処するかは、アジアの高齢化問題全体のモデルケースになっていく。

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