マレーシアの銀行選び——Maybank・CIMB・RHBの比較と外国人口座開設
マレーシアで外国人が口座を開設できる銀行と必要書類を解説。Maybank・CIMB・RHBの特徴を比較し、就労ビザ保有者と観光ビザでの違いも整理します。
この記事の日本円換算は、1MYR≒32円で計算しています(2026年4月時点)。
マレーシアに移住してすぐ直面するのが銀行口座の開設だ。就労ビザや長期滞在ビザがあれば比較的スムーズだが、外国人向けの審査は国内居住者より厳しいケースもある。
主要銀行の概要
マレーシアの主要銀行は以下の通りで、外国人が口座を開設する場合は主に大手3行が対象になることが多い。
Maybank(マレーシア最大手)
- 国内最大の支店・ATMネットワーク
- オンラインバンキング(MAE・M2U)の使いやすさで評判が高い
- 外国人の口座開設実績も豊富
- 窓口での対応は英語が通じやすい
CIMB Bank
- 東南アジア各国にネットワークを持つ地域銀行
- モバイルアプリ「CIMB Clicks」「CIMB OCTO」が整備されている
- タイ・インドネシアにも拠点があり、域内送金に強い
RHB Bank
- 中規模だがリテールバンキングに力を入れている
- 外国人の口座開設にも対応しているが、支店によって対応が異なる
HSBC・Standard Chartered
- 高収入の外国人向けサービスが充実(プレミアバンキング等)
- 口座開設の最低預入額が高めの場合がある
外国人の口座開設に必要な書類
就労ビザ(Employment Pass / Professional Visit Pass)を持っている場合の一般的な必要書類:
- パスポート(原本+コピー)
- ビザ・就労許可証(原本+コピー)
- 在籍証明書(雇用契約書・会社の証明書)
- 住所証明(公共料金の請求書、賃貸契約書等)
- 初回入金額(銀行・プランによって異なる。Maybankの基本口座は250MYR〜(約8,000円〜)が目安)
観光ビザや短期滞在者は原則として口座開設ができない銀行が多い。MM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)ビザ保有者は専用プランが用意されている銀行もある。
注意点:窓口対応のばらつき
マレーシアの銀行は支店によってスタッフの裁量や対応方針が異なる場合がある。「A支店では断られたがB支店では開設できた」という話はよく聞く。断られた場合は別の支店や別の銀行を試すのが現実的な対応だ。
また、コンプライアンス強化の影響で近年は外国人の口座開設審査が厳格化傾向にある。必要書類は事前に銀行のウェブサイトで確認し、漏れなく持参することが大切だ。
モバイルバンキングの使いやすさ
マレーシアではオンライン送金・支払いサービス「DuitNow」(PayNowのマレーシア版)が普及しており、店舗でのQRコード決済はほぼ全国対応だ。MaybankのMAEアプリやCIMBのOCTOアプリからDuitNowが使えるため、日常の決済・送金はほぼアプリで完結する。
日本への送金
マレーシアから日本への送金は、WiseやRevolutを使うのが手数料的に有利なことが多い。銀行電信送金(TT)も可能だが、手数料が高くなる傾向がある。まず現地銀行口座を作り、そこからWiseで日本口座に送る流れが一般的だ。