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マレーシアの旧正月——中華系文化が国を染める2週間

マレーシアの旧正月(中国正月)は2日間が公休日で、中華系の祝いが国全体に広がる。ライオンダンス、オープンハウス、お年玉(アンパウ)の文化と、日本人が参加できる場面を解説します。

2026-06-23
旧正月中華系文化お祝い

この記事の日本円換算は、1MYR≒34円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

1月末〜2月頃のKLを歩くと、街が赤と金に染まる。

ショッピングモールの柱に赤い提灯が下がり、スーパーには干し肉(バクワ)が山積みされ、テレビコマーシャルから「恭喜発財(お金持ちになれますように)」の音楽が流れる。マレーシアの旧正月(チャイニーズ・ニューイヤー)が来た証拠だ。

マレーシアで旧正月が大きい理由

マレーシアは中華系人口が約23%と、東南アジアの中では比較的多い。その影響もあり、旧正月はマレーシア全体の祝日(2日間が公休日)になっている。

シンガポールと同様に、社会全体が「春節モード」に入る2週間だ。

ライオンダンス(舞獅)

旧正月期間中、ショッピングモール・会社・住宅地の前でライオンダンス(舞獅)が行われる。

獅子の被り物をつけた2人一組の演者が、爆竹の音の中で躍動する。建物の高い位置に吊るされた青菜(生菜:lettuce)を噛み取ることで、その場所に幸運をもたらすとされる。

爆竹の音は悪霊を追い払う意味があり、音量が非常に大きい(驚くほど)。

アンパウ(お年玉)

中華系マレーシア人の旧正月で、子どもが楽しみにしているのが「アンパウ(Ang Pau / 紅封包)」だ。

既婚者・目上の人が赤い封筒(赤い色は幸運の象徴)にお金を入れて、未婚の若者・子どもに渡す。金額は関係性・経済状況によるが、10〜50MYR程度(推定)が一般的な範囲とされる。

ローヘイ(捞魚)

マレーシアの旧正月の食卓に欠かせないのが「ローヘイ(Yee Sang / 魚生)」だ。

刺身(生鮭等)・千切り野菜・ドレッシングを大きな皿に盛り、テーブルの全員が長い箸で一斉に高く混ぜる(「捞」は「混ぜる」の意)。これが縁起物で、高く混ぜるほど幸運が大きいとされる。

ホテルのレストランや中華系の家庭で行われる。

オープンハウスの文化

旧正月の期間中、中華系家庭はオープンハウスを開き、友人・同僚・隣人を招く。

マレー系・インド系・外国人も当然招かれる。「知り合いの家のお祝いに行く」という感覚で参加できる、民族間交流の貴重な場だ。

手ぶらで行くことも多いが、フルーツ(マンダリンオレンジ)や菓子を持参すると喜ばれる。招かれた際は必ず参加することをすすめる——その体験は観光ガイドには載っていない。

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