サバ・サラワクは「別の国」——東マレーシアに住むという選択
半島マレーシアのKLとは全く違う顔を持つ東マレーシア(ボルネオ島)。コタキナバル・クチンの生活費・自然環境・外国人コミュニティの現実と、選ぶ理由を整理する。
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「マレーシアに住む」というとき、多くの人はKL(クアラルンプール)を想定する。しかし同じマレーシアでも、ボルネオ島のサバ州・サラワク州は別の国のような感覚で生活できる。
東マレーシアの独自性
サバ・サラワクは、1963年にマレーシア連邦に加入した際に「20カ条・18カ条」と呼ばれる特別条件で加入しており、移民・土地・宗教などの権限が州に留保されている。
移民政策の面では、半島マレーシアの人がサバに入るときも「入国審査のようなもの」があり、IDカードのチェックが行われる。外国人から見ると「マレーシアに入国して、さらにサバに入るのに審査がある」という不思議な感覚だ。
コタキナバルの生活
サバ州の州都コタキナバルは、海・山・熱帯雨林が近い都市だ。キナバル山(標高4,095m、マレーシア最高峰)が見える。海ではダイビング・シュノーケリングが楽しめる。
生活費はKLより安く、1ベッドルームのコンドはMYR 800〜1,500(27,200〜51,000円)/月程度が多い(推定)。飲食費もKLより低い傾向がある。
外国人コミュニティはKLに比べて小さいが、自然好きのリタイア組・ダイバー・登山家の在住者が一定数いる。
クチンの生活
サラワク州の州都クチンは、「白いラジャ」としてブルック家が100年以上統治した独特の歴史を持つ都市だ。オランウータン・テングザル・ボルネオ固有種の動植物が近い。
クチンも生活コストはKLより低く、外国人居住者は少数精鋭という感じだ。英語対応は良く、街の清潔さと治安の良さが評価されている。
東マレーシアを選ぶ理由
KLの都市的な「忙しさ」から離れたい、自然が好き、生活コストを下げたい——こうした動機が東マレーシアを選ぶ外国人の多くに共通する。
アクセスはKLから1〜2時間のフライトが必要で、日本への直行便はない(クアラルンプール経由)。「離れた」という感覚は生活に落ち着きをもたらすが、仕事・ビジネス・医療の高度な選択肢はKLに及ばない。
東マレーシアは、KLの「マレーシア」を知った後に「もう一つのマレーシア」として発見されることが多い。