アムステルダムとロッテルダム——どちらに住むかで生活がこれだけ変わる
オランダの二大都市アムステルダムとロッテルダムを比較。家賃・通勤・雰囲気・日本人コミュニティの違いから、移住先の選び方を考えます。
この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(EUR)の金額を基準にしてください。
「オランダに移住します」と決めた後に来る問いが「どの都市に住むか」だ。多くの人はアムステルダムを第一候補に上げるが、ロッテルダムを選ぶ理由も年々増えている。同じオランダだが、この二都市はかなり異なる性格を持つ。
アムステルダム:観光地と生活地が混在する運河都市
アムステルダムは人口約90万人のオランダ最大都市だ。金融・メディア・テック系の国際企業本社が多く集まる。expat向けのインフラが整っており、英語が通じる範囲が広い。
観光客が年間2,000万人以上訪れる国際観光都市でもある。住んでいると、夏の週末に中心部がサーカスのような状態になることを知ることになる。
アムステルダムの家賃相場(2026年4月参考値):
- スタジオ:1,500〜2,000EUR/月
- 1ベッドルーム:2,000〜2,800EUR/月
ロッテルダム:港湾都市から変貌した建築都市
ロッテルダムは第二次世界大戦の爆撃でほぼ全壊し、戦後に近代建築で再建された。その結果、アムステルダムのような歴史的な街並みはないが、前衛的な建築物と現代的な都市空間がある。マルクトハル(巨大屋根付き市場)・キューブハウス・Erasmus Bridgeなど、写真映えする場所には事欠かない。
ヨーロッパ最大の港を持つ物流・化学工業の拠点でもあり、多様な産業が集まる。家賃はアムステルダムより2〜3割安い。
ロッテルダムの家賃相場(2026年4月参考値):
- スタジオ:1,100〜1,600EUR/月
- 1ベッドルーム:1,500〜2,100EUR/月
通勤アクセス
アムステルダム〜ロッテルダム間はインターシティ(IC)で約40分。両都市間の通勤も一部の人は行っている。デン・ハーグはロッテルダムから電車で15〜20分で、外務省・大使館・国際機関が集まる政治・外交の中心地だ。
日本人コミュニティの分布
アムステルダム周辺はAmstelveenに日本人コミュニティが形成されている。日本語学校・日系企業・日本食材店・日本語対応の医療機関が集積し、「駐在員の街」としての機能を持つ。
ロッテルダムには日本人コミュニティの集積地はないが、アムステルダム・Amstelveenまで電車1時間以内でアクセスできる。
どちらを選ぶか
「観光地すぎず、コストを抑えたい」ならロッテルダム。「英語環境・expat人脈・日本人コミュニティを重視したい」ならアムステルダム周辺。どちらも高速鉄道で繋がっているので、仕事先の場所さえ決まれば、あとは「どういう生活空間に住みたいか」の好みの問題になる。