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オランダで車を持つ——購入・登録・維持費のリアルな話

オランダで車を購入・登録する手続き(RDW・APK車検)、維持費の内訳、駐車事情、そして「本当に車が必要か」の判断基準を解説します。

2026-05-17
RDWAPK維持費オランダ

この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(EUR)の金額を基準にしてください。

自転車大国オランダで車を持つのは贅沢——という印象があるが、アムステルダムやロッテルダムの中心部を除けば、車がないと不便な場所は少なくない。郊外の住宅地、地方都市、子育て世帯にとって車は現実的な選択肢だ。ただし、維持費は日本より明確に高い。

車の購入ルート

オランダで車を手に入れる方法は大きく3つある。

ディーラーで新車購入: 日本車はトヨタ・日産・マツダ・スズキがオランダで正規販売されている。納車まで数週間〜数ヶ月。

中古車: Marktplaats(オランダ最大のオンラインマーケットプレイス)やAutoTrack、AutoScoutで探すのが一般的。個人売買が活発だが、ディーラー経由の認定中古車のほうが保証が付く分安心感がある。

リース: 法人・個人向けのリース契約も普及している。月額€300〜€600程度で保険・メンテナンス込みのプランが多く、2〜3年で乗り換えたい人に向いている。

登録手続き(RDW)

オランダで車を所有するには、RDW(Rijksdienst voor het Wegverkeer / 車両管理局)での登録が必要だ。

オランダ国内で購入した場合: ディーラーが名義変更を代行してくれることが多い。個人売買の場合は、郵便局(PostNL)の窓口で名義変更ができる。必要なものは双方の身分証明書とkentekencard(車両登録カード)。

日本から車を持ち込む場合: 輸入手続き・EU適合検査・BPM(自動車登録税)の支払いが必要で、手続きは複雑になる。中古の日本車をオランダで買うほうが現実的だ。

年間維持費の内訳

オランダで車を維持するコストは、ざっくり年間€3,000〜€5,000(約48万〜80万円)程度。内訳はこうなる。

  • 自動車税(motorrijtuigenbelasting): 車の重量と燃料タイプで決まる。ガソリン車で年間€400〜€900程度。EVは2025年まで免税だったが、段階的に課税が始まっている
  • 保険: 対人対物の強制保険(WA)で年間€300〜€600。車両保険(casco)を付けると€800〜€1,500
  • APK車検: 新車は4年目から、以降は2年ごと(6年目以降は毎年)。費用は€30〜€50だが、不合格で修理が必要になると追加コストがかかる
  • 燃料費: ガソリン価格はリッターあたり€2.0前後。日本の約1.3倍
  • 駐車場代: アムステルダム中心部の路上駐車は1時間€7.50。月極駐車場は€150〜€400

駐車事情は都市部で厳しい

アムステルダムの駐車許可証(parkeervergunning)は抽選制で、地区によっては数年待ちになることもある。ロッテルダムやデン・ハーグも中心部は駐車スペースが限られている。

郊外では自宅に駐車スペースがある物件が多く、この問題はほぼ発生しない。

「車が必要か」の判断基準

アムステルダム・ロッテルダム・ユトレヒトの中心部に住んで通勤もその圏内なら、正直、車は要らない。自転車とOV-chipkaart(公共交通ICカード)で十分だ。

車を検討すべきなのは、郊外に住んでいる、子どもがいて習い事の送迎がある、週末に地方や隣国(ベルギー・ドイツ)に出かけたい、といったケースだ。購入前にカーシェア(Greenwheels、MyWheels等)を数ヶ月使ってみて、本当に自分の車が必要か確かめるのも一つの方法だ。

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