オランダの薬局(Apotheek)の使い方:処方箋制度と市販薬の現実
オランダでは日本より市販薬の種類が少なく、処方箋なしで買える薬の範囲が限られる。薬局の仕組みと在住者が困りやすいポイントを整理した。
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「頭が痛いから薬局で鎮痛剤を買おう」——これはオランダでは日本ほど簡単ではない。棚に並ぶ市販薬の種類の少なさに拍子抜けする日本人は多い。
薬局の種類
オランダの薬局は「Apotheek(アポテーク)」と「Drogist(ドロギスト)」の2種類に大別される。Apotheekは処方箋を扱う正式な薬局で、Drogistはドラッグストア寄りの市販薬・日用品店だ。
Drogistの代表格がKRUIDVATとDA(Drogisterij-en Parfumerieën)で、どの街にも複数ある。ここでは鎮痛剤(パラセタモール等)や風邪薬の基本的なものを購入できる。ただし日本の「総合感冒薬」のような製品は少なく、症状ごとに別の薬を組み合わせる文化だ。
処方箋と調剤
Apotheekで薬を受け取るには、かかりつけ医(Huisarts)からの処方箋が必要なケースが多い。オランダでは初診はまず Huisarts に行くのが原則で、専門医や処方薬はそこから紹介・処方してもらう流れになる。
薬代は健康保険の「自己負担額(Eigen Risico)」の枠内で処理される。年間385EUR(2025年時点)の自己負担額を超えると保険がカバーする仕組みで、慢性疾患で薬を定期的に使う人は年の後半になると薬代がゼロになることもある。
日本から薬を持ち込む場合
日本の市販薬をある程度持参して来る在住者は多い。ただし規制薬物に分類される成分を含む薬(コデインを含む製品等)は申告や規制の対象になる場合があるため、持ち込む前に成分を確認しておくことをお勧めする。