デルフト焼きの真実:観光土産と本物の違いを見極める
オランダ土産の定番「デルフトブルー」には、本物の手描き陶器と中国製量産品が混在している。見分け方と本物を買える場所を紹介する。
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アムステルダムの土産店には、青と白の陶器がずらりと並んでいる。風車や運河が描かれたデルフトブルー——しかしその多くは中国製の量産品で、デルフトとは無関係だ。本物のデルフト焼きはまったく別の価格帯と質感を持っている。
デルフト焼きの歴史
デルフト焼き(Delfts Blauw)が誕生したのは17世紀のことだ。オランダ東インド会社(VOC)が中国の磁器をヨーロッパに持ち込んだが、貿易が不安定になった時期に代替品としてデルフトの陶芸家たちが独自の白陶器に青絵付けをする技法を発展させた。
現在デルフトで本物の陶器を製造しているのは「Royal Delft(デ・ポルセレイネ・フレス)」がほぼ唯一の老舗窯元だ。1653年創業の工房は現在も手描きで製品を作り続けており、工場見学も可能だ。
本物と偽物の見分け方
本物のRoyal Delft製品には裏面に「Delft」のロゴと花瓶マーク、製作年が記されている。これのないものは、たとえ「Delfts Blauw」と書かれていても別物だ。
価格帯の差は顕著で、土産店の安価なプレートが5〜15EURであるのに対し、Royal Delftの手描き製品は小皿でも50EUR以上、花瓶や大皿になると数百EURを超えることも珍しくない。
デルフト市内の歩き方
デルフトはアムステルダムから電車で約1時間。市内の旧市街は運河と石畳が美しく、フェルメールゆかりの場所も点在する。Royal Delftの工場ショップはデルフト中央駅から徒歩20分程度。週末の日帰り旅行先として、在住者の間でも定番のコースになっている。