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オランダの健康保険と医療費補助(zorgtoeslag)の仕組み|加入手続きと費用の全体像

オランダでは全住民に健康保険の加入義務がある。基本保険料は月EUR130〜170程度。低所得者向けの医療費補助(zorgtoeslag)の申請方法と、日本人在住者が知っておくべき注意点。

2026-05-24
オランダ健康保険zorgtoeslag医療費手続き

この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(EUR)の金額を基準にしてください。

オランダでは、住民登録した全員に健康保険(zorgverzekering)への加入が法律で義務付けられている。4ヶ月以内に加入しないと罰金が科される。日本の国民健康保険に似た仕組みだが、運営が民間の保険会社であるところが大きく異なる。

基本保険(basisverzekering)

基本保険はすべての保険会社で同じ内容が保障される。GP(家庭医)の診察、病院での治療、処方薬、精神科の一部治療が含まれる。歯科は18歳以上は基本保険の対象外。

保険料は月額EUR130〜170(約2万800〜2万7,200円)が目安。保険会社によって差があるが、保障内容は法律で統一されているため、価格とサービス品質で選ぶことになる。

毎年1月1日に保険会社の乗り換えが可能。乗り換え手続きの締め切りは前年の12月31日。11〜12月はcomparison site(Independer、Zorgwijzerなど)で比較して最安を選ぶのが定番だ。

自己負担額(eigen risico)

基本保険には年間の自己負担額(eigen risico)が設定されている。2025年時点でEUR385(約6万1,600円)。この金額までの医療費は全額自己負担で、超えた分が保険でカバーされる。

GP(家庭医)の診察は自己負担の対象外。自己負担が発生するのは専門医の受診、処方薬、入院などだ。

自己負担額を自発的に引き上げる(最大EUR885まで)こともでき、その場合は月額保険料が下がる。健康で医療機関をほとんど使わない人向けの選択肢だ。

追加保険(aanvullende verzekering)

歯科、理学療法、眼科、代替医療などは追加保険でカバーする。月額EUR10〜60(約1,600〜9,600円)程度。必要な保障だけを選んで加入できる。

歯科の追加保険は特に重要で、虫歯の治療1本でEUR200〜400(約3万2,000〜6万4,000円)かかることがある。年1回の検診と簡単なクリーニングだけでもEUR100前後。

医療費補助(zorgtoeslag)の申請

年収がEUR38,520以下(単身の場合)、またはEUR48,224以下(パートナーがいる場合)なら、zorgtoeslag(医療費補助)を申請できる。月額最大EUR154(約2万4,640円)が支給される。

申請先はBelastingdienst(税務当局)のウェブサイト。DigiDでログインし、オンラインで申請する。BSN番号、収入情報、保険の証書番号が必要。申請から約4〜6週間で支給が開始される。

注意点として、年末に実際の収入が予測より多かった場合は翌年に返還を求められる。収入が変動した場合は速やかにBelastingdienstに報告すること。

加入手続きの流れ

  1. 住民登録(Gemeente)を完了しBSN番号を取得
  2. 保険会社を選ぶ(比較サイトで月額・追加保険の内容を比較)
  3. 保険会社のウェブサイトからオンライン申請
  4. 加入確認書(polis)が届いたらzorgtoeslagを申請

住民登録から4ヶ月以内に完了する必要がある。渡航直後はやることが多いが、保険加入は銀行口座の開設と並んで最優先の手続きだ。

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