オランダで日本食材を手に入れる方法——アジアスーパーと通販の使い分け
オランダで日本食材を買うなら東方行(Amazing Oriental)が定番。醤油・味噌・米・豆腐の入手先と価格感、通販サービスの使い方を在住者目線で紹介。
この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(EUR)の金額を基準にしてください。
オランダに住み始めて最初にぶつかる壁の一つが、日本食材の調達だ。醤油はAlbert Heijn(オランダ最大のスーパー)でも買えるが、キッコーマンの小瓶が4EUR(640円)。みりん、味噌、だしの素、片栗粉となると、一般スーパーではまず見つからない。
東方行(Amazing Oriental)が生命線
オランダ在住の日本人にとって最も頼りになるのが、東方行(Amazing Oriental/Toko)だ。中国・日本・韓国・東南アジアの食材を幅広く扱うチェーンで、国内に複数店舗がある。
大型店舗には鮮魚コーナーや精肉コーナーがあり、刺身用の魚が手に入ることもある。日本米(カリフォルニア産やイタリア産の短粒米が多い)、豆腐、納豆、冷凍うどん、カレールー、ふりかけ——日常的に使う食材はおおむね揃う。
価格は日本の2〜3倍が目安だ。納豆3パックが3〜4EUR(480〜640円)、豆腐1丁が2〜3EUR(320〜480円)、日本米5kgが15〜20EUR(2,400〜3,200円)。日本の感覚では高いが、ヨーロッパ全体で見れば入手性は良い方だ。
アムステルダム周辺の選択肢
アムステルダムなら、Hong Kong Superstore(チャイナタウン周辺)やAtariya(アムステルダム南部、カステレン通り)も選択肢に入る。Atariyaは日本人経営の食材店で、日本から直送の食材を扱っている。品揃えは東方行より日本寄りだが、店舗規模は小さい。
アムステルフェーン(Amstelveen)は日本人駐在員が多く住むエリアで、日本食材店や日本食レストランが集中している。車がある場合は週末にまとめ買いに行くパターンが定着している。
通販という選択肢
店舗が遠い場合、オンライン通販が使える。Aziatische-ingrediënten.nl やAmazon.deで日本食材を注文できる。送料は5〜10EUR程度で、50EUR以上で送料無料になるサービスも多い。
ただし、冷蔵・冷凍品の通販は限定的で、豆腐や刺身用の魚はやはり店舗で買うことになる。乾物・調味料・レトルト食品の買い足しに通販を使い、生鮮食品はアジアスーパーに行く——この二刀流が現実的だ。
現地スーパーで代用する技術
すべてを日本食材で賄おうとすると食費が跳ね上がる。オランダの一般スーパー(Albert Heijn、Jumbo)で代用できるものは代用するのが長期生活のコツだ。
パスタソースの代わりにオランダ産トマト缶、パン粉の代わりにパネ粉(panko として売られていることもある)、バターは品質が高く安い。チーズはオランダの本領で、ゴーダやマースダムが日本の3分の1以下の価格で手に入る。
日本食レストランも充実
自炊が難しい場合、アムステルダムやロッテルダムには日本食レストランが多数ある。ラーメン1杯15〜18EUR(2,400〜2,880円)、寿司セット20〜35EUR(3,200〜5,600円)が相場だ。日本と比べれば高いが、ヨーロッパの中では選択肢が豊富な方だ。
食は在住生活の質に直結する。オランダは「日本食が全く手に入らない国」ではないが、「何もしなくても手に入る国」でもない。東方行の場所を把握し、通販アカウントを作り、現地食材の代用レパートリーを増やす——この3段階で、食生活のストレスはかなり軽減できる。